バルセロナ五輪競泳金メダリスト・ 岩崎恭子、水の事故を減らすため子どもたちに教えていること

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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、暮らしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、洋服を着たまま水面に浮くことができる「着衣泳」を広める活動をしている競泳・元日本代表の岩崎恭子さん。

岩崎さん:「これから参加者のみなさんに、水と触れ合いながら着衣泳のレクチャーをします。正しい知識を身に付けて楽しく水で遊びましょう!」

いつ巻き込まれるかわからない水難事故。洋服を着たまま水面に浮いて救助を待つ着衣泳を知ることで、自らの命を守ることができる。

「暖かくなると海や川で子どもを巻き込んだ事故が多いので、いざというときのために学んだことを生かしたい」と、参加者の母親にも好評だ。

◆「泳ぐのと救助を待つのは別物」

岩崎さんがこの活動をはじめたのは、現役引退後に出演したテレビ番組での出来事がきっかけだった。

岩崎さん:「選手でも衣類を着たまま泳ぐとどれだけタイムが違うのかを検証する(テレビ番組に)出演したときに、(洋服が)まとわりつくので、泳ぐのと救助を待つのは別物だと知ることができました」

着衣泳の重要さを実感した岩崎さん。もっとこの技術を大々的に広げていこうとプロジェクトをはじめる決断をした。

水難事故を防ぐため、子どもたちに着衣泳を教える彼女が未来に叶えたい夢は?

岩崎さん:「近年、プールを廃止する学校が多いんです。義務教育中に(着衣泳を)学べる機会があって、命を守る、命の大切さを伝えていくことが重要じゃないかなと思っているので、着衣泳を広める活動はずっと続けていくつもりです」