日本を震撼させた“魔の2日間”を再現。ホテル大火災、航空機墜落…林修「映像で見るのは初めて」

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本日6月11日(火)放送の『林修の今知りたいでしょ!』では特別編と題し、今から42年前に2日連続で起きた「ホテルニュージャパン火災」と「日航機羽田沖墜落事故」を中心に、昭和と平成の大事件に迫る。

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日本を震撼させた大惨事――現場では一体何が起きていたのか? 事故の原因は何だったのか?

“魔の2日間”を再現するとともに、実録映像や証言を交えながら事故の全容を明らかにする。そこから今、学べることとは?

◆火災の一部始終を再現

1982年2月8日未明に起きた「ホテルニュージャパン火災」――多くの宿泊客が逃げ遅れる未曾有の大惨事として刻まれるこの事件。

瞬く間に燃え広がり、総勢618名もの消防士が決死の思いで現場に駆けつけたこの火災で、一体何が起きていたのか?

記録や証言をもとに再現した映像をはじめ、当時の映像、そして「生涯忘れられない過酷な現場」と語る当時この現場に駆けつけたテレビ朝日記者の証言から、火災の実態をひも解いていく。

ことの発端は、従業員が仮眠をとるため9階の空室に向かうなか、ある一室から煙が出ていることだった。

慌てた従業員は急いで動き出すが、その直後に待ち受ける衝撃の事実が事態を悪化させることになる。

一方、この恐怖のなかで逃げ遅れながらも必死の思いで九死に一生を得た人たちの姿も。

火の手が間近に迫る寸前で救われた男性、韓国人宿泊客の機転で9階の窓から逃げることができた新婚夫婦。その過程でいくつもの緊迫の選択を迫られながらも、逃れることができた要因とは?

そして、これだけの大火災を招いた驚愕の原因も明らかに。

壮絶な光景や信じがたい事実を知った林や学友たちはがく然。

当時高校生だった林は、「2つ上の先輩が受験のために(このホテルに)泊まっていた」ことを明かし、「大変だったとは聞いていたが、こういう風に映像で見るのは初めてで、思った以上の大変な災害だったんだなと…」と驚きを隠せない。

◆機長の異変で航空機が墜落

そして「ホテルニュージャパン火災」の翌日に起きてしまったのが、「日航機羽田沖墜落事故」だ。

174人の命を乗せた福岡発、羽田空港行きの航空機が、機長の異変により羽田空港すぐそばの沖に墜落。実はこの大事故の予兆はすでに前日から始まっていたという。

機長に現れはじめた異変から、墜落後の決死の救出劇まで、再現とともにつぶさに迫る。

一体なぜ墜落してしまったのか――その原因は、思いもよらない出来事だった。

死者24人という大惨事を招いた一方、客室乗務員たちの冷静な行動が多くの乗客たちの命を救うことになる。

墜落した機体には機首がなくなっており、さらに機内には燃料が充満、海水も迫ってきて…。

乗客たちがパニックを起こし、機内が混乱するなか、自らも負傷しながら客室乗務員たちは毅然と、そして冷静に行動を始める。

乗客たちを救った、客室乗務員による「事故発生時に行う5項目」とは?

今回、乗客が偶然持っていたテープレコーダーで録音した当時の機内の緊迫の肉声も公開。

そんな必死の客室乗務員の姿を見て、自然と乗客たちの間でも助け合いが起きはじめるが、事故当時の気温は2度。水温も低く、命のタイムリミットは刻一刻と迫る。

しかし、墜落した場所は引き潮で水面が下がったことで、救助側にある問題が発生。

東京消防庁や警視庁、海上保安庁など膨大な人たちによる鬼気迫る救出劇の全容も明らかに。

◆世界で起きた大事件の救出劇や原因も

今回は他にも、世界で起きた大惨事にも迫る。

アメリカ・ニューヨークのハドソン川に航空機が不時着し、「ハドソン川の奇跡」と称された事故の運命を分けた“3分32秒”や、戦後のイギリスにおいて最悪と言われるロンドンの高層マンション大炎上の裏にあった衝撃の原因、そしてタイタニック号の悲劇からちょうど100年後に起きてしまったイタリア・ジリオ島で豪華客船の座礁事故…多数の死傷者を出した無責任な船長の許されぬ行動の数々――。

これらの大惨事の裏にある驚きの事実も明らかにしていく。

日本中を震撼させた“魔の2日間”をはじめ、昭和と平成で起きた大惨事の全容を知った学友の秋元真夏は、「自分がこういう事故に遭うなど考えてこなかったので、気をつけなくてはいけないことがたくさんあるなと教訓になりました」と語り、あらためて気づかされた様子。

一方、「人が原因で起きた事故ではありますけれど、人の努力で犠牲を少なくすることもできたというのも事実。両面の教訓として、まずは正確に知ることが大事。正しく知って、正しく伝えることが被害を少なくすることにつながるなと思いました」と林は思いを強くしていた。