DFでバロンドールを獲得した経歴をもつカンナバーロ photo/Getty Images

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セリエA、ウディネーゼのファビオ・カンナバーロ監督が自身のSNSでクラブからの退団を認めた。

カンナバーロ監督は今年の4月下旬に、苦戦を強いられていたウディネーゼの監督に就任すると、指揮した6試合で2勝3引き分けの結果を収め、セリエBへの降格を阻止した。しかし自身のSNSに「ポッツォ会長は、今日契約を延長しないという決定を私に伝えました」と記載して投稿。

そして文章の続きには、自身の無念な胸の内をこう綴った。

「私にチャンスを与えてくれたことに感謝すると共に、シーズン最後の1カ月半の偉大で刺激的な事業を達成できたこの濃密な監督業が継続できないことを残念に思います。このクラブで冒険を続けたかったという私の気持ちは伝えておきたいです。そのために身を捧げてきました。クラブ、選手、素晴らしいファンのみなさんの成功を祈っています」

カンナバーロ監督の初采配がローマとの中断試合の続きで、急ごしらえも甚だしい監督要請だったにも関わらず、その中断試合を除いて負けを1つも許さなかったのは、DF出身の監督として誇るべき結果ではなかろうか。しかも監督交代という重大ごとが起これば、少なからずチーム内に混乱が起こるものだが、そんな中でチームをまとめあげた。引き分けた試合は最少失点で切り抜け、勝った試合は完封しているという試合内容を鑑みれば、守備が安定しない下位のクラブなどから白羽の矢が立ってもいいはず。

果たしてカンナバーロが本人の希望通り、監督としてイタリア国内で実績を残すことができるだろうか。今後の活躍に期待したい。