無印で「50代60代」の暮らしが心地よくなるヒント
沼津市内で器と雑貨の店「hal」を営む後藤由紀子さん(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
子どもが独立したり、親の介護が始まったり、生活に大きな変化を迎える50代・60代。「人生後半」を心地よく過ごすために、不要なものを極力減らして、すっきり・軽やかな暮らしをしたいものです。
そのようなとき、助けになるのがシンプルな「無印良品」の商品。自宅や仕事場に無印良品の商品を取り入れている静岡県沼津市の器と雑貨の店「hal」店主・後藤由紀子さんの暮らしをご紹介します(本記事は『大人が選ぶ無印良品』から一部を抜粋・再編集したものです)。
※写真説明の中で( )で数字がついている商品は、本記事の最後で紹介している愛用品リストで商品名や価格を紹介しています。商品の情報は2024年4月時点のものです。
*外部サイトでは写真をすべて見られないことがあります。そのときは本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください。
家族も自分自身も変化する日々の中で
【job title】hal 店主
【name】後藤由紀子さん
【profile】沼津の路地裏にある器と雑貨のお店「hal」の店主。その審美眼と暮らしぶりにファンが多く、著書も多数。インスタグラム@gotoyukikodesu
【age】55歳
【housing pattern】一軒家
【housemate】夫(60歳)
コックピットのように動きやすいキッチン。キッチンは作業効率アップのためオープン収納。よく使うツール類は、すぐ手が届くところにわかりやすく配置しています。無印良品のレードル(2)やスパチュラ(3)は吊るして、さっと取れるように(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
毎日使うツールは実力派ぞろい。無印良品のシリコーンのツールシリーズが好きなのですが、なかでもイチオシはスパチュラ(3)。ボウルや鍋などをきれいにぬぐえるので洗い物もラク(写真右・上)。泡立て(9)はホットケーキや白あえを作るのに最適(写真右・下)
(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
「子どものお弁当を作っていた時期は1日3食4人分の料理をしていましたが、自分の体力や気力が落ちてきたことも感じて、今は朝晩だけ作り、ときどき外食も。自分を甘やかせるようになりました」
息抜き用のお茶は毎日必ず作ります。静岡という土地柄もあり、休憩時はいつもお茶。春夏は麦茶と冷茶、2種類用意します。熱いまま入れられる写真右のガラスピッチャー(4)と、写真左の計量にも便利なメジャーカップ(5)も無印良品を愛用(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
また、床座のときにラクなように座いすを買ったり、キッチンでは1歩でだいたいのツールが取れるように収納を工夫したり、暮らしやすさも日々アップデート。
「生活雑貨を探すときは、やっぱり無印良品に行くことが多いですね。機能性もよくて、安心感がありますから」
(写真左)あたたかい時期はダイニングテーブルと椅子で生活しているのですが、冬はコタツ。床座でもゆっくりできるように座いす(6)を探して無印良品へ。デザインも価格も納得のものが見つかりました。
(写真右・上)木製のティッシュボックスとウェットシートケース(8)は並べて置いておくと使いやすい。ウェットシートにありがちな目立つパッケージを隠してくれ、インテリアに統一感を出してくれます。
(写真右・下)リビングの一角に思い出をディスプレイ。リビングの棚の上には、子どもが小さいころに描いた絵を飾っています。アクリルフレーム(7)を選んだ理由は縁のないデザイン。 重たい印象にならず、すっきり見えるところが気に入っています
(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
意識している「今のうち」という考え方
そんな変化する暮らしのなかで後藤さんがつねに心がけているのが、なんでも「今のうち」と考えること。
「子どもと24時間いっしょにいられる3歳までは育児をしっかりやろうとか、期限を意識して行動することが多いですね。今は動けるうちに動こう!と思っています」
後藤さんのお宅を一言で表現すると、“くつろげる家”。木の家具や味わいある雑貨などが並び、懐かしい雰囲気が漂います。
「うちはダラダラしてOKの、緊張感なしの家(笑)。家でくつろがないで、どこでくつろぐの?って思うんです」
以前はちゃぶ台を使っていましたが、数年前に足腰のことも考えて椅子生活に。食事はもちろん、ここで仕事をすることも。料理やお茶を運ぶ無印良品のアカシアトレー(1)は、立ち上がりがあるデザインが好き(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
リラックスできる空間づくりのために大切にしているのは、もののデザインや色、素材を厳選すること。プラスチックのものはできるだけしまい、自然素材のナチュラルなものだけを見せるように。
「ガチャガチャしたものが目に入ると、リラックスできないんですよね。だから、シンプルで情報量が少ない無印良品のアイテムはすごく重宝しています」
(写真左)食器を拭いたり、蒸し器に使ったりと万能な綿素材の大判ふきん(11)は、水分を吸収しやすい粗めの織り。ミトンなどといっしょに吊るしています。
(写真中央)最近キッチンのダストボックス(10)を新調。横開きのものを探していたので、フタを選べるのがすごくよかったです。キャスターがつけられるところも◎。
(写真右)洗面台を昨年末にリフォーム。歯ブラシは乾きやすいようにスタンド(12)に。コップ(13)は同じく無印良品のフックにかけて、収納しながら水けをきって
(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
洗い物はシンクの中で水きりしながら使えるバスケット(14)に。シンクに合わせて長さを調節でき、サビにくいステンレス素材で気持ちよく使えます(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
いい意味で「普通で、さっぱり」
無印良品のアイテムを最初に見たときは、衝撃だったと話す後藤さん。
「デザインされすぎているものが多いなかで、いい意味で普通で、さっぱりしていて素敵!と感じました。それからずっと愛用しています。店舗数が多いので、地方に住んでいてもすぐ買い足せるのもありがたいですね」
重なるベロアケース(15)は、すごい収納力。格子状になっているから小さいものも埋もれず、すぐに見つかります。グレーで宝石の色が見えやすいのもポイント(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
旅先でのストレスを軽減する優秀ポーチ。ホテルなどでフックに吊るして使えるケース(18)。中身がパッと見て確認できて、使うときだけ出せてノーストレス。ぬれても拭き取りやすい素材で安心です(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
(写真左)出張によく行くので、出番の多いキャリーケース(17)。長年使っていますが、すごく丈夫で壊れません。キャスターの動きもスムーズ。軽量で、ファスナーで開け閉めできるのも機能的。
(写真右)買い物やランチに持っていきたい味わいのある竹素材のかご(16)。お財布やスマホなど必要なものが入るサイズ感。部屋の中で収納に使ってもいいですね
(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
出張や旅行を楽しむ日々
最近の楽しみは、出張を兼ねて会いたい人に会いに行くことと、子どもが巣立って気軽にできるようになった夫婦旅行。食も器も大好きなので、全国各地のおいしいものを味わうことも旅の目的のひとつなのだとか。
「病気になって食べられなくなることもありえるので、これも“今のうち”。いろいろな場所に足を運ぶようにしています」
事務作業をすることが多い、お店での仕事時間。日報を書くブロックメモ(19)、お皿のサイズを測ったりするメジャー(20)など、シンプルな文具類が空間に違和感なく溶けこんでくれます(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
(撮影:佐山 裕子 文・石澤 聡美)
【画像】無印良品の商品を愛用している後藤由紀子さんの暮らしを写真で見て参考にする(13枚)
後藤さんの愛用品リスト *商品の情報は2024年4月時点のものです(出所:『大人が選ぶ無印良品』)
(主婦の友社)