OpenAIのチャットボットであるChatGPT、AnthropicのAIアシスタントであるClaude、Perplexity.aiのチャットボットであるPerplexityという3つの人気AIツールが、同時にシステム障害を起こし利用不可能となりました。

AI apocalypse? ChatGPT, Claude and Perplexity all went down at the same time | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/06/04/ai-apocalypse-chatgpt-claude-and-perplexity-are-all-down-at-the-same-time/



アメリカ太平洋標準時の2024年6月4日、ChatGPTですべてのプランのユーザーに影響を与える大規模な障害が発生しました。OpenAIのサービスステータストラッカーによると、影響を受けたのはすべてのChatGPT関連サービスで、platform.openai.comまたはAPIで問題が発生したわけではありませんでした。OpenAIはシステム障害は6月4日0時21分からシステム障害について調査を開始し、4時45分に問題を解決したと報告しています。その後、7時33分にも別の障害が発生していますが、この新しい障害は10時17分に修正されました。

システム障害発生時、ChatGPTではテキストプロンプトを送信することができなくなっていた模様。



システム障害発生時、ChatGPTのウェブサイト上には「ChatGPTは現在定員に達しています」というメッセージが表示されていました。



一方、障害発生時にClaudeのウェブサイトには、「サーバーコンポーネントのレンダリングでエラーが発生しました。機密情報の漏えいを防ぐため、本番ビルドでは特定のメッセージは省略されています。このエラーインスタンスにはダイジェストプロパティが含まれており、エラーの性質に関する追加の詳細が提供される場合があります」というエラーメッセージが表示されました。なお、Claudeはアメリカ東部標準時で6月4日12時10分過ぎにシステム障害から復旧しています。



Perplexityは、サービスがリクエストを大量に受け取った際に表示されるキャパシティオーバーメッセージが表示されました。このエラーメッセージには「すぐに戻ります」「現在、多くの質問が寄せられており、キャパシティの上限に達しています。すぐに戻ってきてください」と書かれていました。なお、PerplexityはClaudeが復旧したのと同じタイミングでシステム障害から復旧したそうですが、その後も複数回にわたってシステム障害を繰り返しているそうです。



テクノロジーメディアのTechCrunchは、「3つの大手AIプロバイダーが同時にダウンするのは異例であり、複数のソーシャルメディアサイトが同時にダウンする時のような、広範なインフラストラクチャーの問題やインターネット規模での問題が起きている可能性があります」と述べました。

また、TechCrunchは「ClaudeとPerplexityで起きた障害は、バグや脆弱性の問題ではなく、ChatGPTがアクセス不能に陥ったことにより、短期的に大量のトラフィックが殺到したことが原因の可能性があります」と指摘しています。

なお、同じタイミングでGoogleのチャットボットであるGeminiもシステム障害でアクセス不能になっていたと報告している人もいました。





インターネット上ではChatGPT、Claude、Perplexityという3つの人気AIツールが同時にシステム障害を起こしたことをいぶかしむ声も上がっていました。