まるでレゴブロック。いらない樹脂をリサイクルした「プラレンガ」
レゴ感覚で家が建つ!?
近年は廃棄プラスチックや、海に浮かぶ海洋ゴミを回収し、粉砕して新製品のボディーに混ぜたり再加工する動きが目立っています。
以前にナイロビで廃プラ材と砂を混ぜ、ブロックを作る女性起業家を取りあげたことがありました。一方でレゴがペットボトルを再利用し、ブロックの試作品を開発したという話題も。
ハイブリッドな廃プラ建材
カナダ発のPLAEXが作るのは、それらふたつが合体したようなレゴっぽい廃プラ建材「PLAEX」です。
上下左右のデコボコがガッチリ噛み合い、釘や杭など使わず縦にも横にも簡単に壁が作れます。
エコで利点も多いブロック
材質の90%が再利用廃プラ材でエコ。素材は農業や海洋、産業、建設現場などから出た廃棄物なのでタダみたいなものです。残り10％は着色料、紫外線散乱剤、難燃剤とのこと。
通常のコンクリート製ブロックより35％も軽く、組み立てだけなら大工や鳶といった専門家なしでも作れるので安上がりです。途中でレイアウト変更も、レゴ感覚で簡単に行えますね。
ふたつの大きな穴は配管や配線も通しやすいよう考えられています。3D印刷で家を建てるよりシンプルですし、いざとなればバラすのも簡単です。
耐久力もバッチリ
レンガやブロックなら、衝撃や大地震でバラバラに崩壊します。でも「PLAEX」は凄まじく頑丈。
上からハンマーで叩いても少し歪む程度で、横からの衝撃は無敵です。
ブルドーザーに突っ込まれても何のその。崩れることなく押されるに留まります。
基礎を作って鉄筋を通せば、地面に固定されます。
自由な家作りを目指して
繋ぎ目に角度をつけられる「LinX」ブロックや、蓋パーツと組み合わせると、完成度が高まります。
しかし現時点では住居用建材として許可を申請しようかという段階で、認可は壁や庭作り、物置といった簡易的なものだけなんだそうです。
センスが良ければステキな家が完成
もし認可されれば、こんなステキな家が作れるようになるんですけどね。
施工時間が従来の80％も短縮できるので、仮設住宅などにも良さげだと思います。
手始めに子供のアスレチック的な遊具とか、自転車やバイクの車庫とか作ってみたいものです。
Source: YouTube, PLAEX via NEW ATLAS
