Image: Google

サイトを生かすも殺すも、検索アルゴリズムのさじ加減ひとつ。

そんなこともあって、Google(グーグル)はアルゴリズムに関わる情報を部外秘にして、厳重に管理しているのですが、その資料「Google Search’s Content Warehouse API」2,500ページ分がネットにリークされ、SEO業界に激震が走っています。

Google社内用のコード(API)が、社外用のコード置き場にうっかり公開され、その不具合は5月7日に修正されたんですが、時すでに遅し。外部の自動ドキュメンテーションサービスにコピーを取られて、GitHubに公開された後だったという次第です。

このようなものが公になっている事実を最初に報じたのは、SEO業界勤続10余年のRand Fishkinさん。自身のブログ「SparkToro」で閲覧に至った経緯をこう説明しています。

6月5日(日)、ある人物からメールあり。

Google検索部門内部から出た大量のAPIドキュメンテーションにアクセスできる。本物であることはGoogle元社員複数に確認済みだし、元社員らと他の筋からGoogle検索の内部事情をさらに詳しく聞くことができたという話だった。

内部証言を整理すると、Googleの人たちが長年一般向けに出してきた説明と食い違う点も多い。特に「検索結果のリンクのクリック率で検索順位が決まる」、「サブドメインはランキング評価の扱いが異なる」、「新規サイトは検索上位に入りづらい」、「ドメインの年数も回収・評価している」といった噂を同社はことごとく否定してきたわけだが、どれも図星だったことがわかる。 

ちなみに情報提供した人物の名前はErfan Azimiさんです。後日、YouTubeでカミングアウトしていますよ。

気になるのは資料の信ぴょう性ですが、これについてはThe Vergeからの再三再四に渡る取材に折れる形でGoogleが認めています。

みんな勘付いていたけどね

もちろんトレーニング用の資料であって、実際のアルゴリズムに導入されていないことも考えられますけど、SEOの専門家Mike Kingさんによると、Googleがサイトや検索ユーザから回収して検索ランキング決定の参考にしているデータの中身も、資料では明らかになっています。そちらでも「Chromeブラウザのデータがランキング決定に使われることはない」というGoogle公式の説明とは、裏腹な内部事情が明らかになってたりするんですよね…とほほ。

とりあえず「ええっ、そうだったの!?」と驚く新事実は少なくて、どれもSEO業界人やサイト運営者が経験的に「こうなんじゃあるまいか?」と当たりをつけていたことばかりではあるのですが、公式の否定を真に受けちゃいけないってことですかね…。

しばらく公式見解と内情の擦り合わせは続きそうです。

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Source: Google Search’s Content Warehouse API, SparkToro, iPULLRANK, The Verge