春が旬の新タマネギの中にお肉をつめて「リングハンバーグ」にすると、いつもと違った定番レシピのでき上がり。残り野菜はまとめてポタージュにすることでフードロスをなくし、たくさんの野菜を手軽に摂取することが可能! 料理研究家・藤井恵さんに教えてもらいました。

「新タマネギのリングバーグ」献立

レストラン風のメニューで野菜をすっきり使いきり。新タマネギの甘味ごと楽しむジューシーなハンバーグはお店顔負けのおいしさ! 野菜の茎や芯はポタージュに。

●主菜:新タマネギのリングバーグ

タマネギに肉ダネをつめて形よく!

材料(4人分)

新タマネギ 2個
A[合いびき肉300g 溶き卵1個 パン粉1/4カップ 塩小さじ1/3 コショウ 少し]
小麦粉 適量
サラダ油 大さじ1/2
B[トマトケチャップ大さじ4 中濃ソース大さじ2 オイスターソース大さじ1/2 水1/2カップ]
バター 10g
クレソン(あれば) 適量

【つくり方】

(1) タマネギは上下を切り落とし、横半分に切る。2枚ずつ8セットのリング状にし、中心部分はみじん切りにする。

(2) ボウルにAを入れて(1)のみじん切りのタマネギを加え、よく練り混ぜて肉ダネをつくる。タマネギのリングの内側に小麦粉を薄くまぶし、等分した肉ダネをつめる。

(3) フライパンにサラダ油を強火で熱し、(2)を並べて1分ほど焼いたら弱火にし、4分焼く。上下を返して強火で1分焼き、フタをして弱火で4分焼いて火をとおす。

(4) Bを加えて混ぜ、バターを加えて溶かし混ぜ、トロっとするまで煮る。ハンバーグを器に盛ってソースをかけ、クレソンを添える。

[1人分342kcal]

 

<MEMO>

タマネギのリングの内側に小麦粉をふっておくと、肉ダネと密着して焼いてもはがれにくい。

 

●副菜:キャベツとコーンのサラダ

ゆで卵をプラスしてボリュームアップ。

材料(4人分)

キャベツ 1/3個(400g)
コーン缶(ホール状) 1缶(120g)
ゆで卵 1個
A[白ワインビネガー(または酢)、オリーブオイル各大さじ1 粒マスタード小さじ1 ニンニク(すりおろす)、塩各小さじ1/3]

【つくり方】

(1) キャベツは太い芯の部分を除き、ひと口大にちぎる(芯の部分はポタージュに使うのでとっておく)。ゆで卵は粗く刻む。

(2) ボウルに(1)、コーンを入れ、Aを加えてあえる。

[1人分91kcal]

 

●汁物:残り野菜のポタージュ

濃厚な甘味とうま味に感激!

材料(4人分)

ニンジン 1/2本
ブロッコリーの茎 1個分
キャベツの芯 1/3個分
水 1と1/2カップ
牛乳 1カップ
塩 小さじ1/4
コショウ 少し

【つくり方】

(1) ニンジンと、ブロッコリーの茎は1.5cm厚さの半月切りにする。キャベツの芯はざく切りにする。

(2) 鍋に(1)と分量の水を入れてフタをし、15〜20分煮て粗熱をとる。

(3) (2)をミキサーにかけてなめらかにし、鍋に戻し入れる。牛乳を加えて温め、塩、コショウで味をととのえる。

[1人分52kcal]

ムリなく、ムダなく、おいしい!使いきり献立のルール

せっかくまとめ買いをしても、ムダなく使いきるのは難しいもの。そこで、食材を上手に使い回しておいしく食べきるワザあり献立のルールを、料理家の藤井恵さんに教えてもらいました。週の最後には、冷蔵庫も気持ちもすっきりしますよ!

●1:主菜はコスパ肉で食べごたえを出す

いちばんコストのかかる主菜は豚こまなどのコスパ肉やお買い得品の肉を活用。ボリュームが出る調理法にしたり、野菜と一緒にごちそう風に仕上げれば満足感が底上げされます。

●2:野菜をたっぷり使い、味や食感に変化をつける

どの献立にも、意識して野菜を多めに取り入れています。同じ野菜でも、味つけや調理法、切り方、食材の組み合わせを変えることで、飽きのこないメニューサイクルに。

●3:大豆製品や練り物、卵を味方につける

下ごしらえなしで手軽に使えて栄養豊富な大豆製品や練り物、卵は、主菜にも副菜にも便利。肉や魚の代わりに使ったり、うま味としてプラスしたりと頼りになります。