見落としがちな「浴室ドア下」の汚れ。3ステップの掃除にすっきりキレイに
汚れがたまりがちな「浴室ドア下」をすっきり落とすコツをご紹介します。教えてくれたのは、元小学校家庭科教諭で、家事に関する著作もあるブロガー・よしママさんです。
3ステップでスッキリ!浴室ドア下の汚れをすっきりさせるコツ
浴室の扉をあけたときに、浴室のドア下の汚れが気になったことはありませんか? じつはここ脱衣所の汚れと、浴室汚れの両方で一緒にたまる場所でとても汚れやすい場所なんです。
浴室掃除の際に、つい扉の外にあたる扉下の掃除を忘れてしまいがちですが、そのままにしておくと、気がついたときには汚れがガチガチになって落としにくくなっています。ここでは時間が経って落としにくくなった汚れを、汚れの種類に応じて落とす方法を紹介します。
浴室ドア下、汚れの原因は?
洗面所で脱衣のときにたまった繊維やホコリが、浴室から出てくる湿気や水気でルーバーやレール付近にへばりつきます。扉をしめて時間が経つと、ホコリが付着したまま乾燥するので、カチカチに固まって落としにくい汚れになっていきます。
ホコリだけの場合はゆるめて落とすだけなので簡単に落とせます。しかし、浴室の水気が飛ぶことで、カビや水アカ、カルキなどが付着している場合も。その場合は、ドア下も浴室内の掃除と同じように、性質の違う洗剤を使ってお掃除します。
ドア下の掃除方法
お湯や洗剤が浴室から出ないように、古タオルやビニールで養生してからお掃除しましょう。
掃除中は風とおしをよくして、掃除後はしっかり乾燥させてください。必要であれば掃除用手袋を着用します。扉は外側だけでなく、浴室側も同時にお掃除をおこなうときれいに仕上がりますよ。
●軽い汚れの落とし方
(1) 湯で濡らして汚れを浮かす。
(2) 浴室用洗剤をスプレーして、しばらく置き、みがく。
ルーバー内やレール、扉の下磨きに使いやすいブラシは、100均でも購入できる「注ぎ口ブラシ」がおすすめ。360度毛がついていて、ブラシも自由に曲げられるので、奥まで届きます。また、ルーバーは浴室内からもブラシでこするとよく落とせます。
(3) しっかりすすぎます。このお掃除だけでもかなりスッキリします。
カビ汚れの落とし方
続いて、カビ汚れの掃除方法です。
(1) 乾いた状態のまま、カビ部分に直接塩素漂白剤をスプレー。ルーバー部分にも入り込みやすい泡タイプがおすすめです。
(2) 洗剤の表示通り時間をおいたら、ブラシでルーバー内を磨いて洗剤が残らないようしっかりすすぎます。
水アカ汚れはクエン酸スプレーで!
浴室用洗剤や塩素系漂白剤で落とせないガリガリの茶色の汚れは、水アカやカルキになります。そのため、酸性の洗剤を使って時間をかけて落としましょう。
ただし注意していただきたいのは、酸性の洗剤と塩素系漂白剤を併用すると有毒なガスを発生するので、時間や日にちおいてから使用するか、塩素系漂白剤が残ってないのを確かめてから使用します。
(1) 汚れにクエン酸スプレー(水200mlにクエン酸小さじ1)をしてペーパーをはりつける。
今回はティッシュペーパーを使用。上からさらにスプレーします。
(2) ラップをして蒸発させないようにカバーし、1時間以上おいておきます。
今回は3時間ほど置きました。途中でクエン酸が乾いていたら、スプレーして補充します。
(3) 落ちにくい汚れは、プラスチックスプーンなどでガリガリこすると落ちやすくなります。サビの原因になるので、しっかりすすいでクエン酸が残らないようにします。
扉にはホコリとカビだけの汚れだと思っていたら、水アカ汚れが意外とたまっているのがわかりました。クエン酸湿布は1時間だけでは落とせなかったので、時間を少しでも長くできるのであれば長くおくとベター。流し忘れだけには気をつけましょう。
このとおり、黒っぽかった扉が、真っ白になりました。
浴室掃除と同じ手順で掃除する必要がある「ドア下」の汚れ。シャワーが届きにくいので、今日は扉だけきれいにする掃除の日をつくると、集中してお掃除できてよさそうです。
ドア下は、気温が高くなってくるとシャワー回数も増えて汚れやすくなる場所。カビが増えやすい時期になる前に、掃除をしておくことをおすすめします。掃除後はカビ予防マスキングテープなどで予防をしておくことをお忘れなく。
※ 塩素系漂白剤、塩素系カビ取り剤は、クエン酸などの酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に同時に使用しないでください。塩素系の洗剤を使用する場合にはゴム手袋をして、必ず換気を行うようにしましょう。