家が古い、狭いなどの悩みを持ちながら暮らしている方も多いと思います。築27年の戸建てに家族3人で暮らす、整理収納アドバイザーの木村充子さん(現在50代)もそんなひとりですが、自宅は隅々まですっきり。延長コードやキッチンの収納、掃除がしやすくなる工夫など、実践しているアイデアについて語ります。

延長コードはたるまない&絡まないように収納

筆者の家は、築27年の小さな建売戸建て。設備が古く、現在の生活に合わないことが多々あります。その筆頭がコンセントの数と位置。コンセントの数が少なくて使いたい場所にないことが多く、延長コードを使っています。

【写真】トイレ掃除がしやすくなる「つっぱり棒」活用術

床にたるんだコードがあると、それだけで部屋が散らかって見えます。筆者は、延長コードを使うときは100円ショップのコードカバーを被せています。コードが目立たずに部屋がすっきりするだけでなく、ホコリがたまりにくく、掃除もしやすくなりました。

テレビ周りの配線は、テレビボードの下に置いたカゴにまとめています。不要なコンセントはすべて取り除き、なんのコードか分かるように、マスキングテープでラベルをつけています。電気周りのアイテムが分かりやすく、家族にも好評です。

昔ながらのキッチン扉を活かした“かける収納”

最近のキッチンの収納は引き出しが主流ですが、わが家の古いキッチンは昔ながらの扉収納。扉収納は広い収納スペースが取れるので大きなものが収納できる反面、細かいアイテムが収納しにくいというデメリットがあります。

そこで扉を細かいアイテム収納に活用して、収納力と使い勝手をアップさせました。キッチンツール類は、備えつけの包丁ラックにS字フックをかけて収納。

鍋のフタなどは、扉にタオルハンガーを取りつけて収納しています。よく使うものの出し入れがしやすいので、使った後も出しっぱなしにすることがなくなり、キッチンカウンターの上はいつも片づいた状態です。

掃除のしにくさは“上げ底”と“すき間”で解消

家が古いので、汚れをためないように掃除をこまめにしています。しかし、小さな敷地に建つ3階建てのわが家は階段が多く掃除がしにくいため、軽くて持ち運びのしやすいフロアワイパーを使っています。

隅々までフロアワイパーだけで掃除ができるように、できるだけ床にものを置かないようにしています。観葉植物はラックで上げ底にして、フロアワイパーが入るスペースを確保。

トイレの便器の裏にはつっぱり棒をセットして、フロアワイパーが入るようにしました。ゴミ箱やトイレットペーパーのストックはその上に置いています。

家具と壁の間には、フロアワイパーのヘッドが入る幅のすき間を開けて配置。これだけで掃除がスムーズになりました。

古い家でも、小さな工夫ですっきりと片づいた状態をキープして、快適に暮らしています。家が古いからこそ大事に、愛着をもってこれからも暮らしていきたいと思っています。

※ 電化製品のコードを束ねたまま使用しないように注意してください