ソニーは4月16日、Bluetoothヘッドホンの新モデル「ULT WEAR」を発表しました。市場想定価格は3万3000円(税込)で、発売は4月26日を予定しています。

 

ULT WEARはソニーが新しく作った、重低音に特化した「ULT POWER SOUNDシリーズ」の製品。新シリーズとしては同時に、ワイヤレススピーカーも発表されています。

 

ソニーによると、オーバーイヤータイプのヘッドホンは2021年度から2024年度にかけて右肩上がりで伸びている市場とのこと。また、ソニーの製品では「WH-1000XM5」のような高級ヘッドホンを買う10〜20代の若年層が増えているといいます。これらによって、オーバーイヤーヘッドホンが伸びている要因のひとつに、若年層の存在があると考えているそうです。加えて、独自のアンケートでは迫力の重低音を楽しみたいと思っている人が多いことがわかったとのこと。

 

ULT WEARは、そうしたニーズに応えるために、ターゲットを若年層に寄せた製品になっています。

 

本体には、専用に設計した40mmのドライバーユニットを搭載。振動板の可動性を高めることで迫力のある重低音再生が可能なほか、クリアな中高域を実現しているといいます。さらに、重低音の魅力を引き出すチューニングを掛け合わせることで、「ソニー史上最高の重低音体感」や自然で広い音場感を楽しめるとのこと。

 

ヘッドホンには、重低音をさらに強化するチューニングを施す「ULTボタン」を搭載。「オフ」/「深い低域を強調するULT1」/「さらにパワー感を強調するULT2」のモードに切り替えられます。ソニー史上最高の重低音体感が得られるのはULT2にしたときです。

↑ボタンを押すと重低音が強化されるULTボタン

 

ヘッドホンの性能として求められるノイキャン性能も強化。「統合プロセッサーV1」を搭載したうえ、4つのマイクでノイズを除去するデュアルノイズセンサーテクノロジーを採用し、WH-1000XM5/「WH-1000XM4」に次ぐノイキャン性能を実現しています。

 

統合プロセッサーV1はクリアな高音質も実現するほか、圧縮音源をCD音質相当までアップスケーリングする「DSEE」、高音質コーデックのLDACにも対応しています。なお、ヘッドホンのハードウェアとしてはハイレゾ/ハイレゾワイヤレスには非対応です。

 

このほか、風ノイズなどを低減するマイク周辺機構の新設計、頭の動きに合わせて音の聞こえる方向が変化する「ヘッドトラッキング」対応、ノイキャンオンの状態で約30時間のバッテリーなどを実現しています。

↑製品のカラバリはブラックのほかにフォレストグレーと

 

↑オフホワイトを用意