岸田総理の訪米に安藤優子「“もしトラ”に備えるべき!」
4月10日放送の「くにまる食堂」(文化放送)は、キャスターでジャーナリストの安藤優子さんが出演。岸田総理の訪米や首脳同士の理想の関係についてお話いただいた。
野村邦丸「岸田文雄総理は今、アメリカに行ってます。現地時間の10日に、ワシントンのホワイトハウスで会談するということになってます。安藤さんは歴代の総理にインタビューをされてるかと思います。安藤優子さんの目には岸田総理はどう写ってますか?」
安藤優子「岸田さんが総裁選に出る時にインタビューをしました。その時、聞く力を大切にするとおっしゃっていた。もっと目線を低くして、国民と共にあろうとする総理になるんだろうなと思いました。いざ総理大臣になってみると、聞く力を大切にしたいという言葉通りかもしれませんが、これやりたい、あれやりたいといろんな旗を立てていらっしゃる。たくさんの旗を立てる意気込みは良しとしますが、じゃあ、岸田総理は本当のところで、一番何をやりたいのか見えてこなくなってしまった。そういう印象があります」
邦丸「今、岸田総理はアメリカに行ってて、バイデン大統領に会うわけですが、この点についてはいかがですか?」
安藤「今、バイデンさんにお会いすることは、マイナスはないと思うのですが、“もしトラ(もしトランプ氏が大統領になったら)”と言われてるわけですけど、トランプさんとバイデンさんの一騎打ちになりそうと言われてますよね。そうなってくると、本当にバイデンさんがこれからのアメリカを背負っていくのか?不透明です。今やらなくてはいけないことは、トランプさんになった時のパイプ作りをもう1度構築しなきゃいけない。もしトラに備えるパイプ作りは非常に大切ですよね」
また、安藤さんは首脳同士の関係について、良い関係を構築していた小泉元総理とブッシュ元大統領の例を出して説明した。
安藤「ある時、小泉さんに聞いたんですよ。“ブッシュさんとの個人的な友好関係は日本の国益に沿うのかどうか?”と。すると小泉さんは、“首脳の関係は友達じゃないんだよ。言いたい時にきちんと物事を言える関係性を作るのが首脳同士の友好関係なんだ”と答えました。つまり、友達ではないんですよ。良い関係を作るには、僕たち仲良しだよねというのではない。言わないといけない時にしっかりと言える関係を作るのがリーダー同士の関係だということです」
邦丸「ここまではあんたの言うこと聞くけど、ここは譲れないぞっていう」
安藤「そう言わなくちゃダメです」