上白石萌音×京本大我、凸凹バディ結成!宮部みゆきの傑作小説を初映像化<霊験お初〜震える岩〜>

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現代ミステリーから時代小説、ホラー、SF、冒険ファンタジーまで幅広いジャンルで才筆を揮い、新作は常にベストセラーとなる“現代の語り部”宮部みゆき氏。

そんな稀代の作家が、時代小説とホラーを融合させて描き上げた意欲作を“テレビ朝日×東映”のタッグで初めて映像化。

70年以上にわたって培われてきた京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新VFXを組み合わせ、超大型ドラマスペシャル『霊験お初〜震える岩〜』が誕生する。

不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘を上白石萌音が熱演。その相棒となる“草食系”の与力見習いを京本大我が務め、ドラマ初共演の2人が凸凹バディを結成する。

◆江戸の町で起きる奇怪な事件

物語の舞台は江戸時代後期の享和2(1802)年、第11代将軍徳川家斉の治世。

主人公・お初は、日本橋通町の一膳飯屋の看板娘。まわりを自然と笑顔にする、明るく活発な性格だが、ある出来事をきっかけにふつうの人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力=霊験に目覚めてしまう。

そんなお初の力を見込んだのが、南町奉行・根岸肥前守鎮衛(やすもり)。彼は世間でささやかれる不可思議な奇談を収集し、『耳袋(みみぶくろ)』と名づけた書物にまとめたことで歴史に名を残した、実在の南町奉行だ。

“江戸のXファイル”ともいうべき『耳袋』の素材集めにあたって、肥前守はお初に協力を依頼、サポート役として与力見習いの古沢右京之介(ふるさわ・うきょうのすけ)を引き合わせる。

お初と右京之介が挑むのは、一度死んだ男がよみがえったという奇怪な事件。巷では死者に憑りつかれた=“死人憑き”と騒がれていたが、やがて“死人憑き”の犯行と思われる連続殺人事件が発生する。

そして、さらなる謎がお初たちの前に現れる。約100年前、『忠臣蔵』の物語の発端を作った赤穂藩主・浅野内匠頭が切腹した庭に置かれた岩が、夜ごと鳴動しているというのだ。

これらの謎は絡まり合い、しだいに大きなうねりとなって『忠臣蔵』の奥底に秘められていた悲しくも切ない夫婦の物語へとつながっていくことに。はたして、お初と右京之介がたどり着いた、知られざる『忠臣蔵』の真実とは?

◆上白石萌音×京本大我がドラマ初共演!

霊験に目覚めて以来、この世のものではない者たちの怨念や執着を否応なしに感じ取ってしまうようになったお初。

「なぜ私はふつうではないのか…」と自身の力に戸惑いながらも、悪意がもたらす悲しみの連鎖を断ち切れるのは自分しかいないと、“人にはない力を持った者”の務めに気づき、力強く立ち向かっていく。

そんな彼女の成長を凛としたたたずまいで演じるのが上白石萌音。

ドラマ、映画、舞台と縦横無尽に活躍し、昨年には読売演劇大賞の最優秀女優賞を史上最年少で受賞した。

本作では葛藤を乗りこえて前を向くお初の姿をさわやかに表現する。

一方、お初とバディを組む与力見習いの右京之介は一見、頼りない草食系男子だが、実は鋭い洞察力で事件の本質を見抜いていく切れ者。

ミュージカルでのキャリアはいわずもがな、映像作品でも存在感を発揮している京本大我が、本作では繊細な演技で右京之介という存在を立体化していく。

◆名コンビ誕生をアピール!

読書家として知られる上白石は、「宮部みゆきさんといえば私の中では時代小説の印象が強く、その世界の中に入ることができるのをとてもうれしく思いました」と撮影を楽しみにしていたよう。

「ドラマではお初が不思議な力に目覚めるところから描かれるので、怖がったり戸惑ったりする等身大の気持ちに共感していただけたらと思いながら演じました。その一方で、江戸っ子ならではの肝っ玉の据わったところもあって、演じていて楽しい役でした」とお初の境遇に心を寄せながら演じたことを明かす。

京本とのドラマ共演は初めてだが、「京本さんは常にフラットで実直な方なので、私自身も無理せずにいられて、現場の居心地がすごくいいです。右京之介という役にこれ以上ないと思うぐらいハマっていて、だからこそ私も自然とお初になることができたと感謝しています」と全幅の信頼を語った。

そして京本は、「僕の名字の“京”という字が名前に入っているので、“縁”を感じました」と、右京之介という役柄への愛着を告白。

「ドジというかシャイで天然要素もあり、ちょっと頼りないところもあるので序盤まではダメダメな右京之介ばかりが出てきます。でも、実はすごくギャップを秘めている役どころで、後半になるにつれて、そのギャップが浮かび上がってくるんですよ」と人物の奥行きを大切に役柄に向き合ったことを打ち明けた。

2人のコンビについても、「お初と右京之介は、身分を超えて対等に協力し合いながら謎に向かっていくおもしろいバディ。足りない部分を補い合ったり、得意分野でお互いを助け合ったりする感じが演じていて気持ちが上がります」と上白石。

京本も「見てくださる方々にもかわいらしい、癒される2人だなって見てもらえたらいいな。ホームズとワトソンみたいなバディ感があると思います」と、互いによきバディぶりをアピールしていた。

◆原作・宮部みゆき氏からもコメント

また、今回のドラマ化にあたって、原作者の宮部みゆき氏からもコメントが到着。

「駆け出しのころ、手探りで一生懸命に書きあげた懐かしい作品が、年月を経て、上白石萌音さんと京本大我さんという、今もっとも新鮮なパワーをお持ちの役者さんに演じていただくことで映像化されました。萌音さん、時代劇でも可愛い!」と、2人に向けて大きな期待。

さらに、「お江戸の不思議ミステリーを、たくさんの視聴者の皆様に楽しんでいただけますよう願っております」とメッセージを寄せている。

スマホもパソコンもない江戸時代、自らの第六感だけを頼りに人知を超えた災いに立ち向かうお初。そして、頼りないながらも彼女をサポートする右京之介。お初と右京之介はどんな結末にたどり着くのか?