「リハビリが遅れていたわけではないけど、思い通りにできないことがあって、すごく焦っていた時期もありました。自分にとって初めての経験で、このケガ自体も初めてだったので、やっていることが正しいのか、間違っているのか、出ていい痛みなのかとかも全くわからずに、気持ちが不安定なときもありました」

 苦しい日々を過ごしていたが、それでも「起こっていることを受け入れていくしかない」と気持ちを切り替えた。できない自分を認めて、いまできることを見つめる。そうすることで前を向いた。

「現実を受け入れて、自分の体と向き合いながらリハビリするしかなかった。(できないことがあっても)『こういう日もある』っていうのを受け入れて、無理にその日の100点を求めないっていうのもすごく学びました。その時の100点を自分に求めず、その日の自分を受け入れてやっていくしかないので、今日は調子がいい日、悪い日と思いながら、自分と向き合いました」

 周りの支えにも背中を押されてリハビリに励んだ。「(感謝したい人は)たくさんいますね。日頃から練習に来てくださる方も声をかけてくださいましたし、チームメイトもスタッフも家族もみんな声をかけてくれたので全員に感謝したいです」。

 離脱中はMF渡邊真衣が抜けた穴を埋めて活躍。小川としては焦ってもおかしくない状況だが、冷静にチームメイトの戦いを見ていた。むしろ、ポジション争いを「いい刺激」と捉えた。

「試合でチーム全体を上から見て1人1人の動きを学べて、レジーナ全体を見るすごく良い機会になった。私も含めてボランチの選手は全員タイプが違うので、私も吸収したいところと、逆に私だったらこういうプレーをしていたなってところと、いろんなことを織り交ぜながら見ていました。競争は絶対に必要だし、それがチームにとってもプラスに働くと思うので、私もまず自分のパフォーマンスを上げることに集中してやっていきたい」

 チームのフォーメーションも離脱中に3バックへと変わったが、小川は「周りと差がなくやれている」と復帰後のプレーのイメージもできていた。

「チームの強みの両ウイングを生かすサイドへの展開やダイナミックなプレーは私の得意なところなので、そこは出していきたい。それにプラスして、いまはダブルボランチなので積極的にゴール前に関わっていきたい。3列目からの飛び出しだったり、積極的にボックス内に入ってシュート数を増やしたりっていうのは、男子のサッカーを見ていても思うけど、これからプラスして取り組んでいきたいところです」