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ガイ・リッチー監督最新作、ジェイク・ギレンホール主演の映画『コヴェナント/約束の救出』が公開中だ。アメリカ兵士とアフガン人通訳の国境を越えた暑く固い絆を描く、壮大な社会派ヒューマンサスペンスである。

主人公は兵士のジョン・キンリー。戦場で自身を命懸けで救い出してくれた恩人である通訳のアーメッドが戦地で囚われていると知り、今度は自分が助けの手を差し出すために単身で戦地に戻る。彼らの再会シーンでは印象的なセリフが登場するのだが、実はギレンホールによるアドリブだったそうだ。THE RIVERの取材に答えた。

この記事には、『コヴェナント/約束の救出』のネタバレが含まれています。

この記事には、『コヴェナント/約束の救出』のネタバレが含まれています。

© 2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED 『コヴェナント/約束の救出』再会シーンのセリフの裏側

アフガニスタンでの任務中、タリバン兵の奇襲によって意識朦朧の重傷となった主人公ジョン・キンリー(ジェイク・ギレンホール)。絶体絶命の危機を、反抗的な通訳のアーメッド(ダール・サリム)に救われる。アーメッドは敵兵を一掃し、一言「帰ろう」と声をかけると、キンリーを担いで徒歩での脱出を試みる。

過酷な道中、体力と気力の限界を迎えるアーメッドだが、持てる全てを振り絞り、文字通り決死の思いで生還。キンリーは4週間もの間病院で昏睡した後、ぶじに自宅に帰ることができたが、心はアフガニスタンに残ったままだった。

現地に囚われたままのアーメッドのことが頭から離れない。不眠になり、ストレスを抱えたキンリーは、ついにプライベート・セキュリティを雇って現地に戻り、命の恩人を助け出す決断を下す。

すっかりお尋ね者となったキンリー。アーメッドの弟アリを頼り、危険な検問を潜り抜け、ついにアーメッドの元に辿り着いた。

車の修理に勤しんでいるアーメッドに、キンリーはさりげなく接近する。「アーメッド!会いたかったぞ!」と言って、熱い再会のハグを交わすようなことは、この男はしない。ただ、側に腰をかける。そして、まず「この辺りは犬が多いな」とだけ言う。かつて任務中に彼が口にした言葉である。

「実は、そのセリフは即興だったんです」と、キンリー役で主演のジェイク・ギレンホールはTHE RIVERの取材で明かしている。「前の場面に“犬が多い”というセリフが登場していましたよね。あの撮影地では実際に犬がよく吠えていて。そこでシーンの最後に、アドリブで“この辺りには犬が多いな”と加えてみたんです。リッチーがカットをかけて、映像をチェックしたときに、このセリフを戻すのはアリだよねということになったんです。“犬が多い”と言って、彼の注意を惹きつけるわけですね。」

この再会シーンについて、「“何を言うか”よりも“何を言わないか”が大事な場面だった」とも振り返るギレンホール。キンリーは続けて、アーメッドに「いい髪型だ」と言う。「彼には髪がないのに(笑)。とてもガイ・リッチー的でしょう?」

撮影時、ガイ・リッチー監督とは本作について「西部劇であること、そして“語られない”ものが多いこと」をじっくり話し合ったという。「そして、この映画のトーンを見出すことができたのは、まさにあの再会シーンだったのです」。

『コヴェナント/約束の救出』は公開中。ギレンホールへのインタビュー全文は以下から。

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