コロナ禍で広まったリモートワーク。自宅で仕事ができるメリットの一方で、外に出て体を動かす機会が減り、小顔にはよくない環境に。マスク生活が明け、ふと鏡やPCに映る自分の顔が、「いつの間にか大きくなってる?」「むくみやゆがみが目立ってきた?」なんて感じることがあるのではないでしょうか。

いつの間にか顔が大きくなっている?小顔チェックリスト

著書累計100万部超、数多くの女優やモデルのトレーニングを担当してきたボディワーカーの森拓郎さんは、「見た目の印象を変えるなら優先的にやせたいのは『顔』です。まずは、自分の顔が大きくなってしまっていないか、チェックしてみてください」と語ります。今回は、森さんに小顔のための条件を教えてもらいました。

小顔に大切なのは、頭が正しい位置にあること

まず、小顔のためにいちばん大切な条件は、頭が正しい位置にあること。頭が、体幹部(肋骨)の真上にきっちりとのっかっているのが理想です。ところが、スマホ操作やPC作業、家事など、頭が前に出やすい姿勢をとることが、日常的に増えているのが現実です。

首が前に出ると、背中が丸まり、巻き肩になります。顔と首の距離が近くなり、あごがつぶれてたるんでしまう。顔周りのリンパの流れも悪くなり、水分をため込んでむくみやすくなります。顔周りの血流が悪くなって脂肪がつきやすくなり、ついた脂肪はシワやたるみにつながります。

そんな顔が大きくなる悪循環を断つためには、頭の位置を意識して、普段から姿勢を見直すことが必要なのです。

首が自由に動くならOK。頭は正しい位置に

頭が正しい位置にあれば、首は自由に動く状態なはず。もし、これができなければ、要注意な状態ということです。

頭が前に出ていると、首の後ろ側は、引っ張られてカチカチにかたく、前側の胸や鎖骨の周りは、ちぢんでたるみがちに。首の後ろ側がかたくなることによって、首が動きにくくなり、肩や首、背中にこりやハリを感じやすくなります。

その結果、血管を圧迫して血流も悪化。血液が酸素や栄養素を体のすみずみへ運ぶことができなくなり、代謝が滞ります。肌細胞やコラーゲンなどの組織が栄養不足になって、たるみやほうれい線、シワやクマなどの加齢現象が加速します。

さて、どのくらい動きますか? 首の可動域をチェックしてみてください。