浴室に鏡とカウンターがない家を建てて掃除をラクに。でも、窓については後悔も
浴室掃除は面倒な家事のひとつです。2年前に平屋の戸建て住宅を建てた日刊住まいライターは、鏡もカウンターもなしにすることで、水アカやカビの心配から解放されました。しかし、窓を設置したことについては後悔しています。詳しくレポート。
手入れをラクにしたいと鏡とカウンターはナシに
筆者は、夫婦2人と4人の子ども(小学生2人、4歳、2歳)の6人家族です。3年前にハウスメーカーで平屋の家を建てました。
家づくりでは、掃除しやすい家をコンセプトにしました。浴室の設備についても、必要ないものは極力なくし、必要なものは汚れにくいものを選ぶようにしました。
「リラックスできるゆったりしたお風呂がいい」という気持ちもありましたが、まだまだ手のかかる子どもがいるわが家。とにかく手入れがラクになることを優先して決めていきたいと思ったのです。
実家の浴室の鏡には、いつからか黒いぽつぽつがついており、いつも気になっていました。また、賃貸に住んでいるとき、ふいてもふいても曇りがとれない鏡が、悩みのタネでした。
鏡はあって当たり前なイメージがありましたが、「実際にはほとんど使用していないのでは」という気がして、思いきってやめることにしたのです。
また、カウンターは、死角になりやすい底の部分の掃除を怠ってしまいがち。以前住んでいた家の浴室でも、気づくとピンク汚れがついていることもしばしば。筆者はなくても困らないと思い、カウンターもつけないことにしました。
鏡もカウンターもない1818サイズの浴室に決定!
その結果、わが家は鏡とカウンターのない浴室を採用することに。家族が多いわが家の浴室は少し大きめの1818サイズ(180×180cm)を選びました。
ハウスメーカーで取り扱っている、鏡とカウンターがなく、しかもサイズ180×180で選ぶと、種類は多くありません。しかし、オーバーヘッドシャワーつきのものがあり、それを導入することに。そのほか、標準仕様でタオルかけハンガーと、3段の小物ラックがついていました。
鏡とカウンターを外したことで掃除がとってもラクに!
鏡とカウンターがないわが家の浴室は、凹凸部分が少なく、普段の掃除がとてもラクになりました。
カウンターがない浴室にしたメリットは、掃除のしやすさだけではありません。洗い場スペースが広くなったのです。ふたんは子ども2人(多い場合には子ども3〜4人)と大人1人が一度に入ります。しかし、洗い場が窮屈でストレスということはありません。
心配していたのは、ときどき鏡を使用することもあった夫のこと。鏡がなくなって困らないかという点です。どうしても必要なら、マグネットタイプの鏡でも設置しようと話し合っていました。でも、すぐ鏡がない生活に慣れ、なくても困らなくなっていました。
小物ラックと窓も外したらよかったかも…
システムバスの標準装備だった小物ラックは、あった方がいいと思い外しませんでした。
しかし、子どもがシャンプーなどをラックに置いたままポンプを押すことがあり、2年経過した今、すでに少しグラグラしています。ネジ2つで固定されているだけなので、壊れるのは時間の問題かもしれません。
最近では便利なマグネット収納が、たくさん販売されています。最初から取りつけずに、そういったアイテムを取り入れてもよかったかなと思います。
もうひとつ気になっているのは、浴室の窓です。入居後初日に家の設備についてハウスメーカーの方から説明を受けたとき、「換気扇を稼働する際は、窓をあけない方が効率がよい」と聞きました。
換気扇は、入浴しているとき以外は稼働させているため、窓をあけることはほとんどないということに…。それなら、掃除だけでなく寒さ対策のためにも、必要なかったと思いました。
鏡とカウンターをなくしただけですが、家事の負担はグンと減りました。実際になくてもまったく困らずに生活できています。家事ラクな浴室にしたいと思っている方は、外すことも検討してみてはいかがでしょう。