暖かくなったら、庭でバーベキューを楽しみたい。それなら準備や片づけがラクになるよう工夫を。3年前に地元工務店で家を建てた日刊住まいライターは、バーベキュー用の道具を収納ボックスにひとまとめに。また、耐熱キャンプテーブルを活用することで、人工芝が熱で溶けてしまう問題も解決。「お庭バーベキュー」のハードルがグンと下がるアイデアを参考に!

引き渡し当初は更地だった庭をDIYで人工芝に

筆者は妻と子ども2人(10歳と7歳)の4人家族。家づくりの際に、28社のハウスメーカーを見学。3年前に地元工務店で、2階建ての注文住宅を建てました。

家づくりでは、高気密高断熱にこだわり、外構にかかる費用は極力カット。庭は更地状態で住み始めました。

 

住み始めてから、ネットで除草シートと人工芝を購入。DIYで、1年じゅう青々とした庭を手に入れたのです。

次なる目標は、庭でバーベキューをすることでした。キャンプなどアウトドアが好きなので、家でぜひ実現したいと思っていたのです。しかし、いざやってみると、準備や片づけが意外に面倒。さらに人工芝が溶けてしまう事態も発生。

その後、出し入れしやすい収納の工夫を思いついたことで、バーベキュー時の準備や片づけがとてもラクに。人工芝が溶ける問題も解決しました。さっそく紹介していきましょう。

まずはバーベキュー用の道具の収納問題を解決

庭で手軽にバーベキューをしたかったので、七輪と火消し壺(つぼ)を購入しました。ただ物置は、ほかのものもいろいろ収納しています。ちなみに趣味のキャンプ用の道具一式も、ここにしまっています。ですから新たに買ったものを、収納するスペースがうまくとれません。

物置に入れると、パンパンで出し入れがとても大変。ですからバーベキューの道具を出すのに、いろいろものをどかして出さければならないのです。また、しまうときも同じことが必要。そんな理由で、バーベキューをするのが、だんだんおっくうになっていました。

そこで庭でのバーベキュー用に収納ボックスを購入。収納ボックスに道具を収納することで、とても家バーベキューを快適にできるようになりました。

 

収納ボックスに道具がすっぽり、出し入れがラク

収納ボックスサイズは、縦47×横78×高さ50cm。価格は3000円程度でした。写真のように、七輪と火消し壺、さらには炭がすっぽり入ります。屋外用なので、外置きOK。中に入っているものが、雨に当たる心配もありません。

ちなみに七輪は、ワイド七輪というもの。価格は4300円程度で、縦23×幅40cm×高さ17cmです。

最初は普通の丸い七輪を購入しましたが、家族4人でバーベキューをするには、小さすぎてダメでした。肉を焼いても焼いても、子どもたちが食べるだけでおしまい。親の口には入らない状態でした(笑)。

このワイド七輪にしてからは、家族でちょうどいい量を焼くことができています。また、火消し壺があることで、短時間でスムーズに片づけが可能になりました。この火消し壺の炭は、次回再利用することもできるので、炭の節約にもなります。

この火消し壺は2900円程度でした。奥行き16cm、幅19cm、高さ26cmです。七輪と火消し壺はインターネットで購入しました。

 

この収納ボックスは、デッキの袖壁の近くに置いています。写真のように玄関側からが、まったく見えません。上部に張り出しているベランダが、ある程度、雨除けにもなっています。

人工芝が熱で溶けてしまうトラブルも解決

キャンプに行ったときは、「焚き火シート」の上に脚つきのコンロを置いて、バーベキューしていました。ただ、脚つきのコンロを物置から出してきて、組み立てるのが意外に面倒。またばらして物置にしまうことを考えると、バーベキューをするのがおっくうになります。

そこで、最初は組み立て不要で、炭が起きるのも早い七輪を「焚き火シート」の上に置いて、バーベキューをしたのです。すると想定外のトラブル発生。なんと人工芝が溶けてしまいました。

 

その後、レンガを置いて試してみましたが、やはり熱でダメ。行きついたのが、キャンプに行くときに持って行く、耐熱キャンプテーブルに七輪を置く方法(写真)。

名前の通り熱に強いので、高温になった七輪やお鍋を置いても大丈夫。木製のテーブルのように、焼け跡がつくこともありません。七輪を人工芝の上に置くより、高さも出て、焼くのも食べるのもラクになりました。

 

人工芝が溶ける問題は解決。バーベキューをしたいときは、すぐに用意できて、片づけラクな環境を実現できました。

※耐熱キャンプテーブルは素材によっては、本体が熱くなるものがあります。使用時はやけどをしないよう、注意してください