放送中の主演ドラマ『ジャンヌの裁き』で話題の玉木 宏さん。役づくりや作品に込められたメッセージに加えて、プライベートの過ごし方についても語ってくれました。

玉木宏さんインタビュー。子どもが生まれて芽生えた思い

「ジャンルは司法ドラマですが、けっして難しい内容ではないので、法律の知識がなくても純粋に楽しめる作品。苦しんでいる人の気持ちに寄り添える作品になっています」

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玉木宏さんが出演中の『ジャンヌの裁き』は、「検察審査会」を題材にしたドラマ。検察審査会とは、一般の有権者のなかからくじで選ばれた11人が、検察が不起訴にした事件について審議し直し、判断が妥当だったかどうかをあらためて審査する制度のこと。その検察審査員に玉木さん演じるシングルファーザーの越前剛太郎が任命され、同じくランダムに選ばれたメンバーとともに隠された真実に迫っていく…というストーリーです。

「剛太郎は過去に“正義の味方”的な存在になりたくてヒーローものの漫画を描いていたけれど、挫折して少女漫画家として活動しています。剛太郎のセリフに『正義は今だ』とあるのですが、正義とは非常に強い言葉なので、優柔不断性格の剛太郎がすぐに言える言葉ではないと思うんです。被害に遭われた方と同じ目線に立って物事を見ることが剛太郎なりの正義だと思うので、優しい気持ちで寄り添うことを大切にして演じています」

劇中では2人の子を育てる父親役であり、プライベートでも子育て中の玉木さんですが、理想の父親像はあるのでしょうか。

「きっと知らず知らずのうちに、子どもが自分の背中を見ている瞬間はあると思うので、身内だけでも憧れるような、自慢できる存在でありたい。子どもが生まれてから、そういう思いが芽生えるようになりました」

ボーっとする時間はゼロ。常に動いています

多忙なスケジュールのなか、限られた時間を有意義に過ごすために意識しているのは、「予定をきっちり立てる」こと。

「ボーっとすることはゼロ。常になにかしています(笑)。何時に仕事が終わったら、次にこれをして、移動には何分かかって…とぎゅうぎゅうにスケジュールを組んでしまいます。なにもせず、ムダに過ごしてしまうのはもったいない気がしてしまうんです。せかせかしてはいるのですが、その方が、気持ちのリセットになるんです。作品や役についてずっと考えているだけだと、行きづまって頭がパンクしてしまうので、あえていったん違うことをします。そうすることで意外といいアイデアが浮かぶこともあるんです」

1日のなかで、自分のためだけに使える時間が生まれたときは、数年前から取り組んでいるブラジリアン柔術の道場に行くことが多いそう。

「少しでも隙間時間があれば、道場に行って体を動かすのが僕なりの健康法になっています。夜なら家の片づけをすることが多いですね。最近、立て続けにうちの家電が壊れてしまったので、その設定をしたり(笑)」