宇宙視点で売り込め! 米ケンタッキー州が突拍子もない観光キャンペーンを実施
バーボンが生まれ、KFC(ケンタッキーフライドチキン)の本拠地である、米ケンタッキー州。ニューヨークやロサンゼルスのような大都市があるわけではないこの州で、驚くような観光キャンペーンが始まりました。
それは、宇宙から旅行者を招待するというもの。米国の別の州や世界の国々にケンタッキー州の魅力をアピールするのではなく、宇宙から地球外生命体を呼び込もうというのです。
早速、科学者や専門家の協力のもと、太陽系から40光年離れたところに存在する、トラピスト1(Trappist-1)と呼ばれる恒星に向けてメッセージを送信したそう。
その内容は、「ケンタッキー州中央部上空の大気圏から降りていくと、最初に気付くのは、レキシントンという都市とそれを取り囲む田園地帯です。それが、有名な“ブルーグラス”です」というもの。その後、牧場や丘、バーボンのことや、ショッピング、宿泊先、食事などを説明しているそうです。
ただ、地球外生命体が存在するかもわからないうえ、このメッセージがちゃんと届いているかも不明。おまけに、目的とするところまでメッセージを届けるためには40年ほどかかり、さらに何らかの反応があるまでは、さらに40年かかる可能性があると、ケンタッキー州観光局は述べています。
あまりにも突拍子もないと思われる、このキャンペーン。しかし何十年後かには、これが実現して、ケンタッキー州が地球外生命体を招く地球で最初の地になる可能性も否定はできません。
【主な参考記事】
ABC News. Kentucky city beams message into space inviting extraterrestrial visitors. January 17 2024