最新Apple Watchから重要機能を削除して販売との報道……特許紛争の影響で
Apple(アップル)が、米国で販売されている「Apple Watch Series 9」「Apple Watch Ultra 2」から、血中酸素濃度の計測アプリを削除して販売する可能性が、裁判所資料により判明しました。
米国では、Apple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2の販売中止措置が下されていましたが、現在は控訴により一時停止が続いており、早ければ今月中にも販売中止が再開される可能性があります。これは、同製品が医療機器メーカーMasimo(マシモ)の特許を侵害したとして、アメリカ国際貿易委員会(ITC)により輸入禁止措置が取られたことが原因です。
そしてMasimoが連邦巡回区控訴裁判所に提出した資料によれば、Appleは現在「血中酸素の測定機能を含まないApple Watch」を準備しているそう。この変更により、前述の米国における輸入禁止措置が回避できるものと予測されます。
さらにBloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman記者は、このような変更を加えたApple Watchが、すでにAppleの小売店に出荷されているとのこと。ただし、これがいつ発売が開始されるかどうかは不明です。また、以前に報じられたソフトウェアアップデートによる問題解決が成功するかどうかも、まだわかっていません。
突如降って湧いた感もある、最新Apple Watchの販売禁止騒動。日本での販売には影響は出ていないものの、今後の成り行きが注目されます。
Source: Scribd via MacRumors