波乱万丈なアイドル人生とは? 愛来「ソロでの活動がAMEFURASSHIに還元できたらうれしい」
4人組ガールズグループ「AMEFURASSHI」のメンバーとして活躍する愛来。昨年5月にTikTokのダンス動画がバズったのをきっかけに注目を集め、ソロ活動も活発化。「オオカミ少年 ハマダ歌謡祭」(TBS)で歌唱力の高さが話題になるなど、地上波のバラエティでも頭角を現し、Z世代を中心に注目を集めている。小学生の頃から芸能活動を始めた彼女の波乱万丈なアイドル人生に迫る!
【愛来さん撮り下ろし写真】
初めてももクロさんに会ったときはうれしくて大号泣
──愛来さんは小学3年生からアイドル活動を始めたそうですが、どういうきっかけで事務所に入ったんですか。
愛来 過去にお母さんがモデルをやっていて。その繋がりでお母さんの友達が、私の写真をスタダ(スターダストプロモーション)に送って、面接をしていただいて、所属することになりました。だから何も自分では理解できていなかったです。事務所の偉い方がいらっしゃって、見た目がすごく怖い方なんですが、まだ子どもだったので何も気にせずに、その人の前で、机でお絵かきをしていたのを覚えています(笑)。
──大人の方と接するのは平気だったんですか?
愛来 苦手でした。そもそも人見知りなんです。小さい頃にダンスを習うことになって、ダンス教室に行ったんですけど、初回レッスンがダンスの先生と一対一で。それも耐えられなくて、何もしないで帰りました。
──よく事務所に入ろうと思いましたね(笑)。
愛来 「みにちあ☆ベアーズ」というチアリーディングをテーマにしたアイドルグループがあって、初めてスタダの面接に行ったときに、「入りませんか?」と言われたんです。当時、チアリーダーに憧れていたので、習い事感覚で入りました。
──当時、TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)でみにちあ☆ベアーズのパフォーマンスを見たんですが、まだ幼い女の子たちが、曲に合わせてチアをやっている姿が衝撃でした(笑)。
愛来 小学生のメンバーがほとんどだったので、危ないから人を跳ばしちゃいけなかったんです。だからダンスとも言えないようなパフォーマンスで、ポンポンを持って「イエーイ!」みたいな(笑)。
──みにちあ☆ベアーズには途中加入で、先輩もたくさんいましたが、すぐになじめましたか?
愛来 なかなかなじめませんでした。年齢も離れていたので。
──ダンスは得意だったんですか?
愛来 めちゃくちゃ下手でしたけど、楽しかったです。ただ私は当時から身長が大きかったから、下の土台を任されることが多くて。それはちょっと楽しくなかったけど、「愛来に任せておけば大丈夫」と周りから持ち上げられていたので、「まあね!」みたいな(笑)。
──アイドル自体に興味はあったんですか?
愛来 全くなかったです。事務所に入るときに、「うちにはももいろクローバーZというアイドルグループがいて」と教えていただいたんですが、そのときはももクロさんにもまだ興味がなくて。でも事務所に入って1、2年経ってからももクロさんのすごさが分かってきて、(百田)夏菜子ちゃんが大好きになりました。
──なぜももクロさんがいいなと感じたんですか?
愛来 きっかけは覚えていないんですけど、初めて買ったアーティストのCDが、ももクロさんのアルバム「バトル アンド ロマンス」(2011年)でした。その後、「ももクロ秋の2大祭り 〜女祭り2012〜」で流れるVTRに、幼少期の高城れにちゃん役で出演させてもらって。そのときに初めてももクロさんにお会いして、あまりのうれしさに大号泣しました。
──れにさん役だったけど、夏菜子さん推しなんですね。
愛来 そこは触れないでください(笑)。
──夏菜子さんのどこに惹かれたんですか。
愛来 当時は漠然と「好き」だったんですけど、一緒にお仕事させていただく機会も増えていくうちに、軸がしっかりしていて、オンとオフの線引きもちゃんとしていて、後輩にも気を遣ってくれて、笑顔が素敵で、いくつになってもかわいいですし……挙げだすとキリがないんですが、全てが最高です!
──今も夏菜子さんと会うと緊張するのでしょうか?
愛来 超緊張します! ももクロさんで緊張しないで接することができるのは、「浪江女子発組合」で一緒に活動していたあーりん(佐々木彩夏)ぐらいです。あーりんとは同じグループで、いつまでも緊張していたら逆に失礼かなと。
アイドルの自覚が出てきたのは3B juniorの活動が始まって1年ぐらい経ったとき
──2012年から一年間、みにちあ☆ベアーズと並行してアイドルグループ「KAGAJO☆4S」(以下、カガジョ)でも活動します。
愛来 どういう経緯でカガジョに入ったのか分からなくて、気づいたら掛け持ちしていたみたいな。カガジョはアイドルグループというよりも、冠番組があって、その中のドラマがメインでした。ドラマの世界から飛び出したという設定でアイドル活動もやっていました。私は「ハイスクール・ミュージカル」(2006年)が大好きで、ずっとお芝居に興味があったので、ドラマのお仕事は楽しかったです。
──カガジョは四姉妹という設定で、愛来さんは四女でした。
愛来 年齢的にも一番年下で、私が10歳のときに二十歳のメンバーもいたので、本当のお姉ちゃんみたいで。みんな優しくしてくれて楽しかったです。ただ当時は歌が苦手だったので、初めてちゃんと歌う曲があって難しかったです。
──その時点で将来的にもアイドルでやっていこうという意識はあったのでしょうか。
愛来 当時は芸能界にいるという感覚が全くなかったです。自覚が出てきたのは、3B juniorの活動が始まって1年ぐらい経ったときです。
──3B juniorは当初メンバーが26人いて、2014年11月から本格的な活動が始まります。
愛来 みにちあ☆ベアーズの活動が終わるときに「今後、女優とアイドルのどっちでやっていきたい?」と聞かれて。まだ小学生だったから自分で考えて選ぶことができず、仲の良い子がアイドルを選んだので、私もアイドルにしようって感じで3B juniorに入りました。
──26人もいて人見知りは発動しなかったんですか?
愛来 なかなかなじめなかったです。もともと、みんなで一緒に楽しむというよりは、一人でDSをするみたいなことばかりしていて、団体行動自体が苦手でした。オーディションで入ってきたメンバーも多かったので、面識のある子も少なかったですし、輪に入るのが難しくて。これだけ人数がいたら、私は埋もれるだろうなという気持ちもありました。結局、3B junior時代は一緒に遊びに行くほど仲が良い子もいなかったですし。その中で言うと、後にアメフラのメンバーになる子たちとは仲が良いほうでした。
──学校でも一人行動が多かったんですか?
愛来 学校では活発で、男の子と一緒になって鬼ごっこやサッカーをやっていました。そんな感じだったので、小学校でのあだ名は“ゴリラ”(笑)。嫌だったけど、確かに自分はゴリラっぽいなと思っていました。見た目も女の子っぽくなくて、前髪をちょんまげにしていましたし。だから女の子だけの3B juniorでは、なかなか自分を出せなかったのかも。
──アイドルの自覚を持ったきっかけは何だったんですか?
愛来 3B juniorの初期は年下組というのもあって私は一番後ろの端っこでした。そのうちグループ内ユニットの「ロッカジャポニカ」と「はちみつロケット」の活動が活発になるに従って、立ち位置がセンターに近づいていって、それがうれしくて。ダンスと歌を頑張れば頑張るほど前のほうのポジションに立つことができたので、やりがいもありました。
──愛来さんも2014年に「奥澤村」という4人組グループ内ユニットのメンバーに選ばれます。
愛来 奥澤村はれにちゃんプロデュースのユニットで、途中から湘南乃風さんのカバーもやらせていただいて。どのユニットよりもライブを盛り上げている自信がありましたし、すごく楽しかったです。
──奥澤村のメンバーとは仲良くやれていたんですか?
愛来 人数も少ないので、なじむことができました。中でも中村 優ちゃんとは家族ぐるみで仲が良くて、今もアメフラのライブを見に来てくれます。昨年8月にアメフラが「JAPAN EXPO MALAYSIA 2023」に出演したときは、たまたま優ちゃんのご両親がマレーシア旅行中で、特典会に来てくれたので驚きました。
──苦手意識のあった歌とダンスに自信がついたのはいつ頃ですか。
愛来 ダンスは毎年あーりん(佐々木彩夏)のバックダンサーで出演させてもらうようになってからです。振り付けの日は、ニュアンスなどを忘れないようにダンス動画を撮るんですが、それを見ると自分がものすごく下手で。今まで以上に練習したら、どんどんうまくなるのが自分でも分かって、より打ち込むようになりました。歌は「清塚信也のガチンコ3B junior」(フジテレビNEXT)という音楽番組が始まって、ピアノを伴奏に歌うという内容で。いろんなアーティストさんと一緒に歌わせていただいたり、作詞や作曲にも挑戦したりするうちに、歌うのが楽しくなって、もっと歌の練習を頑張ろうと思いました。
語学留学するかアイドルを続けるかで葛藤の日々
──3B juniorの後半、愛来さんはセンターが定着。しかし2018年11月3日のライブで3B juniorの活動は休止。同時に3B juniorのメンバー5人によるアイドルグループ「アメフラっシ」の活動が始まります。
愛来 ロッカジャポニカとはちみつロケットがデビューすることになって、羨ましい気持ちもありましたが、アメフラっシ結成を聞いたときは素直に喜べなくて。というのも3B junior解散ライブの後にアメフラッシの初お披露目があったので、解散前から並行してリハをやっていて、「終わるのに始まる」という状況に気持ちが追いつかなかったです。それにアメフラっシのメンバーは、3B juniorの中では比較的に内気であまり目立たないポジションの子たちが集まったので、全員気持ちがふわふわしていました。
──結成当時のアメフラは伸び悩んでいた印象です。
愛来 正直、コロナ禍前まではライブやイベントを開催しても集客がないし、私たち自身もふわふわした状態が続いて、活動を続ける意味があるのかなと思ったりすることもありました。メンバー間の信頼関係もまだ築けていなかったと思いますし、言われたことをやるだけという感じでした。
──アイドルを辞めようと思ったことはなかったんですか?
愛来 何度もありました。特に高校3年生でコロナ禍になって、進路のことを考えなきゃいけない時期は悩みました。英語が話せるようになりたくて、高校を卒業したら語学留学しようかなとも考えていたんですが、アメフラの活動が中途半端な状態だったから、このまま辞めるのも嫌だなと。私はBTSさんやBLACKPINKさんなどK-POPが好きなので、そういうアーティストになりたい気持ちもあって。もっとアイドル活動を頑張りたいという気持ちと、区切りをつけて語学留学したい気持ちの間で、ずっと葛藤していて。その上、コロナ禍だったので、何もしたくなくなって、家に引きこもっていました。
──そんな状況でも、アメフラの活動はあるわけですよね。
愛来 その時期はお仕事もマネージャーさんに調整してもらって、ちょっとずつ休ませてもらいました。休んだからと言って他にやりたいこともないし、解決策があるわけでもないので、あんまり気持ちも変わらなくて。理由もなく休んでいたから、メンバーの中には不信感もあったと思います。そのままの状態で活動を再開したんですが、気づいたら時間が解決したというか。留学したい気持ちは今もありますけど、いくつになっても行けるし、今は頑張りどころだなと思って芸能活動1本に絞りました。
──2020年からダンスを主体としたクールなパフォーマンスを前面に押し出したスタイルに変化して、2021年11月にはグループ名の表記がAMEFURASSHIになります。
愛来 2020年7月1日に配信スタートしたシングル「メタモルフォーズ」からダンスに力を入れ始めて、コロナ禍が収束して、がっつりライブでダンスを踊るようになって。そもそも同じSTARDUST PLANETのとき宣ちゃん(超ときめき♡宣伝部)みたいにかわいい曲が似合うメンバーが、アメフラには一人もいないですからね(笑)。だからこそ「アイドル・シーンのNEW RULESを最新のダンス・ミュージックで表現する」というグループのコンセプトが4人に合っていて、すごく可能性を感じました。
──その後、着実にアメフラの人気は拡大して、昨年12月22日に品川ステラホールで開催した結成5周年記念ワンマンライブは早々にソールドアウトしました。現在はソロとしての活動も目覚ましいですが、もっとソロ活動に力を入れたい気持ちもありますか?
愛来 めちゃめちゃあります! 同じスタダで言うと、北村匠海さんや佐野勇斗さん、もちろん夏菜子ちゃんもですが、個人でも活躍されていて、それによってグループがより多くの方に知ってもらえる機会にもなって、さらに人気が出ているじゃないですか。私もソロで活躍することで、アメフラに還元したい気持ちが強いです。やっぱり私の中では、グループとしてさらに前に進みたいのが一番にあるから、それに繋がることだったら何でもします。
ととのう方法を教えてもらってからサウナにハマってます!
──プライベートで今ハマっていることは何ですか?
愛来 趣味はサウナです。幼なじみの女の子と一緒にサウナに行ったときに、ととのう方法を教えてもらって、それまでは冷た過ぎて、水風呂に入れなかったんです。でも、サウナに入って、水風呂に入ってを頑張って繰り返していたら、めちゃくちゃ気持ち良くて、完全にハマっちゃいました。普段は3セット、足りないなってときは5セット。よく行く施設には岩盤浴もあって、汗かくのって最高です!
──サウナ以外でオフはどう過ごすことが多いですか。
愛来 寝ること、食べること(笑)。この間、0時に寝て、14時に起きたんですよ。1時間ぐらい起きていたんですけど、すぐに寝て、19時に起きてごはんを食べて、また寝ました。疲れているわけじゃなくて、寝るのが本当に好きなんです。あとメンバーの(鈴木)萌花と飲みに行くこともあります。
──お酒は何を飲むことが多いんですか?
愛来 飲めるお酒が少ないんですけど、ジャスミンハイとジントニックをよく飲みます。「ソーダとオレンジで甘すぎないお酒を作ってください」とオーダーしたりすることもあります。
──二人ともお酒は強いんですか?
愛来 強いわけではないんですけど、私も萌花も顔に出ないですね。外で飲むと気が引き締まるから、あまり酔わないんです。
──市川優月さんは昨年11月で二十歳になって、小島はなさんも今年2月で二十歳になりますが、いずれは4人で飲みに行くこともありそうですか?
愛来 あの4人で飲むのは怖い……。私と萌花は落ち着いているタイプでウエーイ系じゃなくてニコニコ系だけど、ゆづ(市川)はすごそう。お酒なしでカラオケに行っても、盛り上がり方がすさまじいですからね(笑)。でも一回ぐらいは4人で飲みに行きたいです。
AMEFURASSHI ワンマンLIVE
日時:2024年3月15日(金) open 18:00 / start 19:00
場所:EX THEATER ROPPONGI
◆一般 1階全自由 ¥7,800(税込・入場時別途ドリンク代・整理番号付き)
※お一人様2枚まで ※女性エリアあり
◆U-25 1階全自由 ¥6,500(税込・入場時別途ドリンク代・整理番号付き)
※お一人様2枚まで ※女性エリアあり
※公演当日25歳までの方が対象です。入場時、年齢のわかる身分証をご提示いただきます。身分証の確認ができない場合は、一般チケットとの差額をお支払いいただきご入場となります。
なお、身分証の確認ができない場合、払い戻しは行いません。忘れずに身分証をご持参ください。
・2階席 バルコニー席 着席指定席 ¥7,800(税込・入場時別途ドリンク代)
※お一人様2枚まで
・2階席 ファミリー指定席 ¥7,800(税込・入場時別途ドリンク代)
※お一人様4枚まで
※大人のみ、子供のみでのグループでの購入はできません。大人(中学生以上)/ 子供(3歳〜小学6年生以下)
※大人の方は着席でのご観覧になります。
※背の高いお子様には係員より着席をお願いする場合がございます。
※後方のお客様にご留意いただきますようお願いします。
【全席種共通注意事項】
※チケットは全て電子チケットとなります。
※小学生以下のお子様連れのお客様はファミリー指定席をお申込み下さい。小学生以上有料。未就学児はひざ上観覧は無料。ただし、お席が必要な場合チケット購入をお願いします。
オフィシャル2次先行 1/16(火)12:00〜1/29(月)23:59
プレオーダー受付 ※クレカ決済のみ 2/2(金)12:00〜2/12(月・祝)23:59
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(問い合わせ)H.I.P. 03-3475-9999 / www.hipjpn.co.jp
主催・出演:AMEFURASSHI
撮影/河野優太 取材・文/猪口貴裕