「有機ELもminiLEDも本気」REGZAが気合いを入れた最新技術を公開
TVS REGZAは、米ラスベガスで開催されるテクノロジー関連の展示会「CES」にて、最新技術を参考展示します。合わせて、その詳細を発表しました。
新世代のエンジンは映像のシーンまで判別が可能に
公開したのは高画質と高音質の技術。高画質技術については、前提としてテレビに採用されるパネルのパフォーマンスが年々向上しているそうです。そのなかで、品質の高いパネルをどう使いこなすかが焦点となっており、技術の核となるレグザエンジンの進化にフォーカスをあてていました。
新世代の「レグザエンジンZRα」は、新たにシーンの判別が可能な「AI光景再現テクノロジー」を搭載。これまではたとえば、アニメの検出など、コンテンツの判別にとどまっていました。ですが、AI光景再現テクノロジーによって、夜景から夜空に浮かぶ花火までリアルに再現が可能。さらに、格闘技やゴルフ、サッカーといったスポーツシーンも、独自の映像信号処理とパネル駆動処理でリアルに再現するそうです。
開発中のデモ機を視聴して、特にわかりやすいと感じたのは有機ELテレビで映す夜景と格闘技のシーン。夜景は建物のイルミネーションによる輝きが増しています。明るくなると色が抜けやすいところ、色もしっかり再現。よりリアルなイルミネーションに見えるようにしているとのこと。また、光を引き立たせるため、夜の暗闇を沈ませることで、コントラストも上げているそうです。
一方の格闘技は、リング上に降り注ぐライトが多いため、画面にもやがかかったような、全体的に白っぽい映像になりがち。そのハレーションをエンジン処理によって解消することで、選手にフォーカスが当たったかのような表現が可能になったといいます。もうひとつ、選手の体にライトが当たるために、本来見えるはずの筋肉の凹凸などが映像だと消えやすいところ、エリアごとに不自然にならない程度に処理をかけているとのこと。これにより、選手の躍動感をより再現することができたそうです。
またminiLEDでは、電流をコントロールし、たとえば暗部の表現時に点灯時間を短くするうえに、電流も絞ることで引き締まった黒を再現しています。さらに、絞った電流をピーク輝度に達しているエリアに充てることで、明るさを向上。暗部と明部が混在するシーンの表現力を高めているとのこと。
より立体的で臨場感のある5.1.2ch出力に対応した高音質技術
高音質技術は、新たに新開発の「レグザイマーシブサウンド 5.1.2」を公開。「オーディオポストプロセッサ」により、いままで以上に立体的で臨場感のある5.1.2ch出力に対応させたそうです。加えて、10基のアンプを搭載し、スピーカーに対してアンプをほぼ独立状態で駆動させることで、立体感のある音作りに成功しているといいます。
ここ数年はminiLED搭載モデルを出すなど、液晶に力を入れてきた印象のあるレグザ。ですが、今年は「レグザは有機ELも本気、miniLED液晶も本気」とスローガンを掲げています。それぞれ進化したパネルのパフォーマンスを最大限に引き出すために、レグザエンジンも進化させ、より高画質を打ち出す姿勢が見える展示といえそうです。
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