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2000年のシリーズ誕生以来、濃密で骨太なミステリーの数々を世に送り出し、“国民的ドラマ”の地位を確立した『相棒』。

再会2年目の“伝説のコンビ”杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が新たな挑戦に乗り出す『season22』は、2023年10月より放送中だ。

そんな『相棒』シリーズは、動画配信プラットフォーム「TELASA(テラサ)」「テレ朝動画」にて、過去全シーズンとスペシャルドラマに加え、劇場版、スピンオフも配信中。

テレ朝POSTでは新シーズンのスタートを記念し、『相棒』の個性豊かな登場人物たちにスポットを当て、オススメのエピソードとともに彼らの魅力を紹介していく。

今回は、主人公・杉下右京が足しげく通う小料理屋「こてまり」の女将・小手鞠(森口瑤子)を取り上げる。

◆特命係の憩いの場「こてまり」の女将

『相棒season17』で閉店した小料理店「花の里」に代わり、特命係の新たな憩いの場となった「こてまり」。

右京や歴代相棒たちが愚痴をこぼしたり捜査状況を整理したり、ときには事件解決の糸口を掴んだり…。『相棒』にとって欠かせない場所として毎回のように登場している。

そんな「こてまり」をひとりで切り盛りしている女将が、森口瑤子演じる小手鞠だ。

『相棒season18』最終回SP「ディープフェイク・エクスペリメント」で初登場した当初は、政財界の要人など、そうそうたる顔触れの著名人からひいきにされていた人気芸者だった。

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芸者を引退後、甲斐峯秋(石坂浩二)にすすめられ『こてまり』を開店。客として訪れた右京たちと交流を深めるようになる。

◆客の“忘れもの”をきっかけに事件に巻き込まれる

芸者時代から人望が厚く、面倒見がいい姉御肌の小手鞠。しかし、その面倒見のよさが仇となって厄介ごとに巻き込まれることも少なくない。

『相棒 season19』第14話「忘れもの」(2021年1月27日放送)では、店にやって来た中迫(宮川一朗太)という男性客の忘れものを届けたことが発端となり、とんでもない事件に巻き込まれた。

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中迫が店を出た後、ハンカチの忘れものに気付いた小手鞠は、追いついたところで、彼が高校時代の同級生だったことに気付く。

ところが再会も束の間、切迫した様子の中迫に半ば強引にタクシーに乗せられ、小手鞠はその場から連れ去られてしまう。事情を聞くと、中迫は税理士で、ある事情から暴力団に命を狙われているという。

話を聞いた小手鞠は彼を助けようと決意するが、殺人さえいとわない危険な追跡者がすぐそばまで迫っていた…。

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◆姉御肌の恋の逃避行

窮地に陥った同級生を救うため、彼の逃避行に付き合わされる羽目になった小手鞠。頼りない同級生をときに叱咤しながら、機転を利かせてさまざまなピンチを乗り越えていく。

暴力団相手に大立ち回りを演じるシーンもあり、普段はなかなか見られない小手鞠の魅力がたっぷり描かれていた。

終盤では、初々しい学生時代の小手鞠も登場。そして中迫との甘酸っぱい恋の記憶も…。

『相棒』を支える“女将”の意外な一面に注目してみては?