『ポツンと一軒家』捜索隊を出迎えたのは…豪快に笑う元大工「まさかここへ来るとは!」

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日本各地の人里離れた場所になぜだかポツンと存在する一軒家と、そこに住まう人物の人生にも迫っていく番組『ポツンと一軒家』。

11月12日(日)は、ゲストに高橋ユウと矢吹奈子を迎えて放送される。

秋田県の北部でポツンと一軒家を発見。衛星写真で見てみると、山の中にはあるものの広い道沿いに大きな建物が建っているのが確認できる。

広大な田んぼが広がる景色を行く捜索隊は、草刈り中の男性を発見し声をかける。衛星写真を確認した男性は、「ここには、まだおひとりいるはずです。元大工だったかな?」とにこやかに話してくれた。

一軒家へ行く目印はダム湖と元スキー場。捜索隊は田んぼを後にして、ダム湖を渡る橋を目指すことに。

ダム湖を越えると「舞茸狩り」の看板とともに元スキー場へと続く道へ。この日は天気も良く、捜索隊は気持ちのいい山の景色のなか、山頂へと続く道を進んでいく。

すると道沿いに大きな3階建ての建物が見えてくる。そこで出迎えてくれたのは「まさか、ここへ来るとは思わなかったよ!」と笑う71歳の男性だった。

「元大工?いやいや仕事があれば、ばんばん働くよ!」と豪快に笑う明るい男性は、「今ね、舞茸栽培をやっているんだよ。まず行ってみるかい?」と栽培中の舞茸を見せてくれることに。

「きっかけはキノコの先生との出会いでね。栽培歴は2年だけど、舞茸に“がんばれよ!”って毎日声をかけているんですよ」とどこまでも明るい男性だ。

そんな男性が今ではひとりで暮らすポツンと一軒家は、かつてはダム工事やスキー場工事に働く人たちが宿泊できる民宿だった。

実は、実家は生まれ育った集落ごとダム湖に沈み、スキー場建設の区画整理のために残っていた土地も手放したという男性。

ほとんどの住民は近隣の集落へと移住したというが、「父と一緒にこの山の土地を購入したんです。だって最高だもん。自然が豊かで野草もあるし、川魚もいるしね」と笑顔を絶やさない。

38歳の頃に民宿を自分ひとりで建てたが「大きくしすぎて反省もしているんです(笑)」と言いながら、3階建てで部屋数7つもある屋内を快く案内してくれる。

民宿は妻と一緒に切り盛りをしていたそうだが、最愛の妻は2009年に48歳という若さで急逝、民宿も廃業した。

「妻がいないと、食事も作れないし、民宿はやっていけないですから」という男性だが、その2年後、東日本大震災が発生すると、現地を訪れ復興支援のために大工の技術を惜しみなく注ぎ、3年前にこの地に戻ってきたという。

豪快な笑顔が印象的な男性。郷土への愛情と亡き妻への感謝の気持ちは今、舞茸栽培に注がれていて…。