まつ毛が抜ける原因にも…まつげ美容液の危険性と安全な使用法を専門医が解説「紫外線や加齢も要因になる」
目元を華やかに見せる上で欠かせない“まつげ”。近年は、“マスカラ”や“つけまつげ”、“まつげエクステ”だけでなく、自まつ毛を長く太くするための多種多様な“まつげ美容液”が人気を得ています。まつげ美容液は、まつげにハリやコシを与えてくれる化粧品ですが、使い方を間違えると色素沈着や肌荒れなどのトラブルにつながることもあります。本記事では、まつげ美容液の特徴や効果、さらには使用時の注意を専門医に聞きました。
【動画&写真】驚きの長さ!生後8ヵ月の赤ちゃんの“天性ロングカール”に羨望の声続出「マツエクいらず」
◆まつげトラブルは、紫外線や摩擦、ビューラーやマスカラ、加齢も要因になる
まつげは目元の印象を大きく左右する重要なパーツ。「まつげが短い」という単純な悩みだけでなく、「細くてボリュームがない」「短くて目力が足りない」「抜けやすくスカスカになる」「下向きでカールしない」「乾燥してパサパサになる」など様々です。これらの悩みは、紫外線や摩擦、ビューラーやマスカラなどの化粧品によるダメージや、加齢による衰えなどが原因で起こり、適切なケアが必要です。
近年は、そうした悩みの解決策として、まつげ専用の多種多様な美容液が市販されています。一般的には、使い続けることでまつげ自体のコンディションを改善しようというもので、主に以下のような特徴が挙げられます。
【まつげ美容液の特徴】
・保湿成分や栄養成分を含んでいて、乾燥やダメージからまつげを守る
・グロスファクターやペプチドなどの成分を含んでおり、まつげの成長をサポートする
・チップやブラシ、筆などの塗布用具が付いていて、手軽に使える
・化粧品であって医薬品ではないため、基本的に処方箋は不要
主に、「育毛(活性化)タイプ」と「保湿(ハリ・コシ)タイプ」の2種類に分類されます。育毛タイプは、グロスファクターやペプチドなどの成分を含んでおり、毛根から働きかけてまつげの成長を促します。一方の保湿タイプは、保湿成分や栄養成分を含んでおり、毛先から働きかけてまつげにハリやコシを与え、まつげを強化し保護する効果があります。
◆まつげの太さや長さだけでなく、目元の明るさやハリにもつながるまつげ美容液
まつげ美容液の利用により得られる効果は数多く、その主なものには以下の5つが挙げられます。
(1)保湿効果:乾燥したまつげに水分を補給し、しっとりとした毛質になります。また、水分を保持することで、弾力やツヤを高めることができます。
(2)栄養補給効果:ビタミンやミネラルなどの栄養成分を与えることで、健康的なまつげにすることができ、栄養不足による抜けや細くなることを防ぎます。
(3)ダメージケア効果:セラミドやコラーゲンなどの成分がキューティクルを補修。ダメージからまつげを保護する皮膜を形成することができます。
(4)成長促進効果:グロスファクターやペプチドなどの成分が毛根に働きかけて、まつげの成長期を延ばしたり、休止期を短くしたりすることができます。これにより、まつげの太さや長さにつながります。
(5)目元美容効果:目元に塗ることで、乾燥やくすみを防いだり、血行を促進したりすることができます。これにより、目元の明るさやハリにつながります。
◆まつげが抜けやすくなることも…目元やまぶたのシミやくすみの原因につながり注意も必要
その一方で、まつげ美容液の利用には注意も必要です。まつげ美容液は目元に塗るものなので、目や皮膚に刺激を与える可能性があります。目に入ったり、皮膚に触れたりすると、結膜炎やかゆみ、赤みなどのトラブルが起こることもあります。アレルギー反応を引き起こす可能性のある成分が含まれているものもあり、特にアルコールや香料などの成分は注意が必要です。
また、色素沈着を引き起こす可能性のある成分が含まれているものもあり、特にグロスファクターやペプチドなどの成分は注意が必要です。色素沈着を起こし、目元やまぶたのシミやくすみの原因につながります。すべての人が必ずしも良好な結果を得られるわけではない点も覚えておきましょう。
「トラブルを引き起こさないようにするために、必ず使用方法や量を守ってください。また、できるだけ色素沈着がつくような成分が入っているものは控えた方が良いでしょう。初めは少量ずつ使用するなどし、異常を感じた場合は、すぐに使用を取りやめましょう。使用をやめても症状が改善しない場合は、皮膚科などの専門機関に相談してください。共立美容外科ではグラッシュビスタを取り扱っております」(磯野さん)
まつげ美容液は、使用期限を守っていれば、継続的に使うことができます。ただし、まつげの成長サイクルによって効果を実感するまでには個人差があり、一般的には2〜3ヵ月程度で効果が見られます。万が一、肌荒れが起きた場合は、まつげ美容液の使用をすぐに中止し、さらなる悪化を防ぐために速やかに皮膚科専門医の診断を受けましょう。
まつげ美容液は、その効果から支持される一方、使用法や危険性についての理解も必要です。自分合った美容液を選び、適切な使用法を守りながら健康的なまつげを育てましょう。
【監修者】共立美容外科の副総括院長・磯野智崇さん
1995年、聖マリアンナ医科大学を卒業。1995年、聖マリアンナ医科大学形成外科に入局。1999年、東大宮総合病院整形・形成外科に入職。2002年、共立美容外科に入職。2009年、共立美容外科浜松院院長に就任。2020年、共立美容グループ総括副院長に就任。
◆まつげトラブルは、紫外線や摩擦、ビューラーやマスカラ、加齢も要因になる
まつげは目元の印象を大きく左右する重要なパーツ。「まつげが短い」という単純な悩みだけでなく、「細くてボリュームがない」「短くて目力が足りない」「抜けやすくスカスカになる」「下向きでカールしない」「乾燥してパサパサになる」など様々です。これらの悩みは、紫外線や摩擦、ビューラーやマスカラなどの化粧品によるダメージや、加齢による衰えなどが原因で起こり、適切なケアが必要です。
近年は、そうした悩みの解決策として、まつげ専用の多種多様な美容液が市販されています。一般的には、使い続けることでまつげ自体のコンディションを改善しようというもので、主に以下のような特徴が挙げられます。
【まつげ美容液の特徴】
・保湿成分や栄養成分を含んでいて、乾燥やダメージからまつげを守る
・グロスファクターやペプチドなどの成分を含んでおり、まつげの成長をサポートする
・チップやブラシ、筆などの塗布用具が付いていて、手軽に使える
・化粧品であって医薬品ではないため、基本的に処方箋は不要
主に、「育毛(活性化)タイプ」と「保湿(ハリ・コシ)タイプ」の2種類に分類されます。育毛タイプは、グロスファクターやペプチドなどの成分を含んでおり、毛根から働きかけてまつげの成長を促します。一方の保湿タイプは、保湿成分や栄養成分を含んでおり、毛先から働きかけてまつげにハリやコシを与え、まつげを強化し保護する効果があります。
◆まつげの太さや長さだけでなく、目元の明るさやハリにもつながるまつげ美容液
まつげ美容液の利用により得られる効果は数多く、その主なものには以下の5つが挙げられます。
(1)保湿効果:乾燥したまつげに水分を補給し、しっとりとした毛質になります。また、水分を保持することで、弾力やツヤを高めることができます。
(2)栄養補給効果:ビタミンやミネラルなどの栄養成分を与えることで、健康的なまつげにすることができ、栄養不足による抜けや細くなることを防ぎます。
(3)ダメージケア効果:セラミドやコラーゲンなどの成分がキューティクルを補修。ダメージからまつげを保護する皮膜を形成することができます。
(4)成長促進効果:グロスファクターやペプチドなどの成分が毛根に働きかけて、まつげの成長期を延ばしたり、休止期を短くしたりすることができます。これにより、まつげの太さや長さにつながります。
(5)目元美容効果:目元に塗ることで、乾燥やくすみを防いだり、血行を促進したりすることができます。これにより、目元の明るさやハリにつながります。
◆まつげが抜けやすくなることも…目元やまぶたのシミやくすみの原因につながり注意も必要
その一方で、まつげ美容液の利用には注意も必要です。まつげ美容液は目元に塗るものなので、目や皮膚に刺激を与える可能性があります。目に入ったり、皮膚に触れたりすると、結膜炎やかゆみ、赤みなどのトラブルが起こることもあります。アレルギー反応を引き起こす可能性のある成分が含まれているものもあり、特にアルコールや香料などの成分は注意が必要です。
また、色素沈着を引き起こす可能性のある成分が含まれているものもあり、特にグロスファクターやペプチドなどの成分は注意が必要です。色素沈着を起こし、目元やまぶたのシミやくすみの原因につながります。すべての人が必ずしも良好な結果を得られるわけではない点も覚えておきましょう。
「トラブルを引き起こさないようにするために、必ず使用方法や量を守ってください。また、できるだけ色素沈着がつくような成分が入っているものは控えた方が良いでしょう。初めは少量ずつ使用するなどし、異常を感じた場合は、すぐに使用を取りやめましょう。使用をやめても症状が改善しない場合は、皮膚科などの専門機関に相談してください。共立美容外科ではグラッシュビスタを取り扱っております」(磯野さん)
まつげ美容液は、使用期限を守っていれば、継続的に使うことができます。ただし、まつげの成長サイクルによって効果を実感するまでには個人差があり、一般的には2〜3ヵ月程度で効果が見られます。万が一、肌荒れが起きた場合は、まつげ美容液の使用をすぐに中止し、さらなる悪化を防ぐために速やかに皮膚科専門医の診断を受けましょう。
まつげ美容液は、その効果から支持される一方、使用法や危険性についての理解も必要です。自分合った美容液を選び、適切な使用法を守りながら健康的なまつげを育てましょう。
【監修者】共立美容外科の副総括院長・磯野智崇さん
1995年、聖マリアンナ医科大学を卒業。1995年、聖マリアンナ医科大学形成外科に入局。1999年、東大宮総合病院整形・形成外科に入職。2002年、共立美容外科に入職。2009年、共立美容外科浜松院院長に就任。2020年、共立美容グループ総括副院長に就任。