髪のパサつきや広がりの悩み…トリートメントを塗ることよりも大切な”シャンプー前後のヘアケア”
髪の毛が広がったり、毛先がパサついたり、髪のダメージや乾燥を深刻に感じることも。髪のダメージや乾燥を防ぐには、トリートメントやヘアオイルなどのヘアケア商品を使うことが一般的と連想されますが、実はもっとも重要なのが“シャンプーによるヘアケア”なんです。正しいケアができてるかどうかは、髪の状態に大きく影響します。シャンプーの正しい選び方や使い方を知って、髪の広がりやパサつきを改善しましょう。
【画像】シャンプー2度洗いしてもOK? 正しいケア方法を美容師が解説
■ダメージ、乾燥、加齢による髪の広がり、パサつきの悩み
髪の広がりやパサつきに悩む人は多いですが、その原因は様々です。
(1)ダメージ:カラーやパーマなどの施術やドライヤーなどの熱によって、髪の表面にあるキューティクルが剥がれたり傷んだりします。すると、髪同士の摩擦が強くなって絡まったり広がったりします。
(2)乾燥:髪はキューティクルに守られた空洞状になっていますが、乾燥で髪の水分が不足した状態になると、周りの湿気や汗を吸い込んで膨張したりパサついたりします。
(3)加齢:年齢とともに髪の内部を満たすタンパク質のバランスが崩れることで、髪が乾燥しやすくなります。また、ホルモンバランスの変化によっても髪質が変わることがあります。
■トリートメントよりも重要、なぜシャンプーでのケアを大事にするべき?
トリートメントやヘアオイルなどのヘアケア商品は、髪に栄養や水分を補給したり、保護膜を作ったりすることで、ダメージや乾燥から守る効果があります。しかし、それらはあくまで一時的な対処法であり、根本的な解決にはなりません。髪の広がりやパサつきを改善するには、シャンプーで頭皮と髪をきちんと洗うことが重要です。美容師の崎下章さんは「シャンプーの主目的は、頭皮の汚れや皮脂などをとること」と言います。
「シャンプーにも種類があり、髪のダメージが気になる方は、ケラチンやコラーゲンなどのタンパク質成分が入ったシャンプーがオススメです。うねりや広がりが気になる方はアミノ酸が配合されてるシャンプーが相性がいいと思います。頭皮のベタつきや油分が気になる方は、泡状で出てくる炭酸シャンプーがオススメです。週に1、2回泡パックしてあげるといいです」
■“2度洗い”はケースバイケース、シャンプー時の正しいケア
「なんだか洗い足りない気がする」と、シャンプーを2度する方も多いと思います。様々な考え方がありますが「最初に予洗い(お湯洗い)をするだけで8割ほどの汚れは落ちると言われてるので、基本的にシャンプーは1回でいいと考えています」と崎下さん。
「ただし、頭皮がベタつく方や、毛量が多い方、髪が長い方でなかなかシャンプーが泡立たない方は、2度洗いしてもいいと思います。もし2度洗いする場合は、1度目はシャンプー(ミント系がオススメ)で軽く泡立てる程度で流して、2度目のシャンプーでは髪質や髪の状態にあったシャンプーを泡立てて、頭皮をメインに指の腹が当たるようしっかりと洗ってあげるのがいいと思います」
(1)予洗い:シャワーで髪全体を濡らし、指の腹を頭皮にあてて、揉み洗いします。この時、お湯の温度は38度前後にしてください。この工程をしっかり行うことで、シャンプーの量も必要最低限で済みます。シャンプーの泡立ちも全然違ってきます。
(2)1回目のシャンプー:適量のシャンプーを手のひらで泡立ててから、髪につけます。軽く泡立てる程度で流します。
(3)軽くすすぐ:シャワーでシャンプーの泡を流します。この時、髪全体をすすぐ必要はありません。
(4)2回目のシャンプー:再び適量のシャンプーを手のひらで泡立ててから、今度は頭皮・髪全体に行き渡るようにします。頭皮に指の腹を当てて、しっかりと洗います。
(5)しっかりすすぐ:シャワーでシャンプーの泡を完全に流します。この時、お湯の温度は低めにしてください。低温のお湯はキューティクルを閉じて髪にツヤやコシを与えます。すすぎが不十分で、シャンプーやトリートメントが頭皮に残ってしまうと頭皮の汚れや匂いの原因に、かゆみやフケなどの原因にもなってしまいます。シャンプー、トリートメントもぬめりがなくなるまでしっかりと流してあげた方がいいです。
「2度洗いが原因で皮脂が取れすぎることはないと思いますが、シャンプーの成分で高級アルコール系、石油系の界面活性剤が使用されているシャンプーですと、洗浄力が強いので皮脂を取りすぎることがあるります。アミノ酸系の界面活性剤が入ってる洗浄力が優しいシャンプーだとあまり皮脂を取りすぎないのでいいと思います」
大事なのはシャンプー1度or2度という回数の正解を知ることではなく、前後の予洗いやすすぎをしっかり行うこと。トリートメントを完全に流すのを不安視する人もいると思いますが「トリートメントに関しては、しっかりと時間を置いてあげることができれば、髪の内部がしっかり補修されていきます」と崎下さん。
「すすぎが原因でトリートメント成分が流れすぎることはないと思います。それでも、髪のパサつきや手触りが気になるようでしたら、アウトバスタイプのトリートメントやヘアオイルなどで油分で補修してあげましょう」
監修者/崎下 章
美容師歴22年。都内数店舗を経て、フリーランスで活動してます。抜け感のあるスタイル、女性らしさを感じる品のあるスタイルが得意です。Instagram:akira_skst
■ダメージ、乾燥、加齢による髪の広がり、パサつきの悩み
髪の広がりやパサつきに悩む人は多いですが、その原因は様々です。
(1)ダメージ:カラーやパーマなどの施術やドライヤーなどの熱によって、髪の表面にあるキューティクルが剥がれたり傷んだりします。すると、髪同士の摩擦が強くなって絡まったり広がったりします。
(2)乾燥:髪はキューティクルに守られた空洞状になっていますが、乾燥で髪の水分が不足した状態になると、周りの湿気や汗を吸い込んで膨張したりパサついたりします。
(3)加齢:年齢とともに髪の内部を満たすタンパク質のバランスが崩れることで、髪が乾燥しやすくなります。また、ホルモンバランスの変化によっても髪質が変わることがあります。
■トリートメントよりも重要、なぜシャンプーでのケアを大事にするべき?
トリートメントやヘアオイルなどのヘアケア商品は、髪に栄養や水分を補給したり、保護膜を作ったりすることで、ダメージや乾燥から守る効果があります。しかし、それらはあくまで一時的な対処法であり、根本的な解決にはなりません。髪の広がりやパサつきを改善するには、シャンプーで頭皮と髪をきちんと洗うことが重要です。美容師の崎下章さんは「シャンプーの主目的は、頭皮の汚れや皮脂などをとること」と言います。
「シャンプーにも種類があり、髪のダメージが気になる方は、ケラチンやコラーゲンなどのタンパク質成分が入ったシャンプーがオススメです。うねりや広がりが気になる方はアミノ酸が配合されてるシャンプーが相性がいいと思います。頭皮のベタつきや油分が気になる方は、泡状で出てくる炭酸シャンプーがオススメです。週に1、2回泡パックしてあげるといいです」
■“2度洗い”はケースバイケース、シャンプー時の正しいケア
「なんだか洗い足りない気がする」と、シャンプーを2度する方も多いと思います。様々な考え方がありますが「最初に予洗い(お湯洗い)をするだけで8割ほどの汚れは落ちると言われてるので、基本的にシャンプーは1回でいいと考えています」と崎下さん。
「ただし、頭皮がベタつく方や、毛量が多い方、髪が長い方でなかなかシャンプーが泡立たない方は、2度洗いしてもいいと思います。もし2度洗いする場合は、1度目はシャンプー(ミント系がオススメ)で軽く泡立てる程度で流して、2度目のシャンプーでは髪質や髪の状態にあったシャンプーを泡立てて、頭皮をメインに指の腹が当たるようしっかりと洗ってあげるのがいいと思います」
(1)予洗い:シャワーで髪全体を濡らし、指の腹を頭皮にあてて、揉み洗いします。この時、お湯の温度は38度前後にしてください。この工程をしっかり行うことで、シャンプーの量も必要最低限で済みます。シャンプーの泡立ちも全然違ってきます。
(2)1回目のシャンプー:適量のシャンプーを手のひらで泡立ててから、髪につけます。軽く泡立てる程度で流します。
(3)軽くすすぐ:シャワーでシャンプーの泡を流します。この時、髪全体をすすぐ必要はありません。
(4)2回目のシャンプー:再び適量のシャンプーを手のひらで泡立ててから、今度は頭皮・髪全体に行き渡るようにします。頭皮に指の腹を当てて、しっかりと洗います。
(5)しっかりすすぐ:シャワーでシャンプーの泡を完全に流します。この時、お湯の温度は低めにしてください。低温のお湯はキューティクルを閉じて髪にツヤやコシを与えます。すすぎが不十分で、シャンプーやトリートメントが頭皮に残ってしまうと頭皮の汚れや匂いの原因に、かゆみやフケなどの原因にもなってしまいます。シャンプー、トリートメントもぬめりがなくなるまでしっかりと流してあげた方がいいです。
「2度洗いが原因で皮脂が取れすぎることはないと思いますが、シャンプーの成分で高級アルコール系、石油系の界面活性剤が使用されているシャンプーですと、洗浄力が強いので皮脂を取りすぎることがあるります。アミノ酸系の界面活性剤が入ってる洗浄力が優しいシャンプーだとあまり皮脂を取りすぎないのでいいと思います」
大事なのはシャンプー1度or2度という回数の正解を知ることではなく、前後の予洗いやすすぎをしっかり行うこと。トリートメントを完全に流すのを不安視する人もいると思いますが「トリートメントに関しては、しっかりと時間を置いてあげることができれば、髪の内部がしっかり補修されていきます」と崎下さん。
「すすぎが原因でトリートメント成分が流れすぎることはないと思います。それでも、髪のパサつきや手触りが気になるようでしたら、アウトバスタイプのトリートメントやヘアオイルなどで油分で補修してあげましょう」
監修者/崎下 章
美容師歴22年。都内数店舗を経て、フリーランスで活動してます。抜け感のあるスタイル、女性らしさを感じる品のあるスタイルが得意です。Instagram:akira_skst