アンジェリーナ・ジョリー、「白い肌が優先」の医療の危険性指摘

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アンジェリーナ・ジョリーが、医療では「白い肌が優先」されていることから、自身の子どもたちの健康が「危険にさらされてきた」と指摘した。

元夫ブラッド・ピットとの間に14歳から21歳まで6人の子供がいるアンジェリーナが、「アメリカン・ジャーナル・オブ・ナーシング」に論説を寄稿。褐色の肌のDV被害者のあざを検知できる新技術に言及したほか、多くの研究や訓練が白人の肌をもとにしていることから、医療従事者が「人種や民族により怪我を見逃す」傾向にあることを指摘した。

「さまざまな人種の子どもを持つ母親として、有色人種の私の子どもたちが誤診され、時には健康が危険にさらされるのを見てきました」
「個人的に振り返ると、エチオピア出身の私の娘ザハラが手術で入院した際、看護師から『切開付近がピンクになったら』呼ぶように言われました」
「私は立ったまま無表情で彼女を見ました。彼女が、自分の発言の何が問題だったのか理解しているのかどうか分からなかったのです」
「彼女が部屋を出た後、私は娘と話をし、看護師の言ったことではなくて、お互いに自分の知識に基づいて感染の兆候があるかどうかみないといけないと分かっていました。疑いの余地なく善意をもった発言であったにも関わらずにです」

またアンジェリーナは、自身の家族は「ハイクオリティな医療サービスを受けることが出来るものの、医療において白い肌が優先されていることから簡単な診断も逃している」とした。

さらに、虐待被害者の保護に役立つとして、あざを「白色光よりも最高5倍検知できる」新技術を称賛、「はっきりさせておきたいことは、法医学的証拠収集における人種バイアスは、医療の不平等と人種バイアスのある医療効果に繋がる大きな社会問題の1つの側面に過ぎないということです」「多くの要素が、アメリカの有色人種コミュニティにおけるドメスティックバイオレンスの受け入れがたい、不均等な影響に繋がっており、その全てに取り組む必要があります」と続けた。