ソロキャンプ(写真はイメージ)

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日本単独野営協会は2023年6月10日、公式サイトで「女性ソロキャンパーへ話しかけに行く男性について日本単独野営協会が思うこと」と題した声明を発表した。

「屁理屈を言って女性に近づこうと」

協会は、一人で野営を楽しむ「ソロキャンパー」を中心に構成されている。ソロキャンパー同士の情報交換や共有、キャンプマナーに関する啓蒙活動やイベント企画などを行う。今回、女性ソロキャンパーに男性が執拗に話しかけるなどの迷惑行為について、協会の見解を次のように示した。

協会が「女性ソロキャンパーに男性が執拗に話しかけたりする迷惑行為は良くないことだ」という話題に触れると、男性と女性の対立を煽ろうとする人が現れるという。しかし協会は「人として持っていなくてはならない基本的な気遣いの話」だと説明する。

女性ソロキャンパーに話しかけて感謝されたことを自慢したり、挨拶のために見ず知らずの女性ソロキャンパーに熱心に話しかけたがったりする男性がいるという。協会はこうした言動について、「実際に迷惑だと思っている女性からすればどうでもいい事」、「そんな必要がどこにあるんでしょうか」などと断じる。

男性からは「じゃあ、女性が緊急事態でも助けちゃだめなんですね?」といった声も「うんざりするほど」寄せられているという。しかし聞かれてもいないのに何かを教えようとする「教え魔」や、自慢をしたり連絡先の交換を迫ったりすることは、「どこが緊急事態なのでしょうか」と疑問を呈する。

「そういう屁理屈を言って女性に近づこうとうするから、女性を怖がらせてしまったり、警察沙汰になったりするんです」(原文ママ)

「そこまで必死に噛み付いてまで女性に話しかけに行きたいものでしょうか」

「女性がソロをやるなんて被害に遭いにいくようなものだ」などと主張する男性もいるとして、「もし本気でそう思うのであれば、それは女性がソロキャンプをやめるのではなく、そう思う男性が二度とキャンプフィールドに近づかなければいい」と主張する。他人の趣味に軽々しくやめるよう呼びかける人が見本を示してほしいという。

そのうえで「大体、そこまで必死に噛み付いてまで女性に話しかけに行きたいものでしょうか」と疑問を呈する。どうしても女性と話したいものの「誰も相手にしてくれない」などの事情を抱える人は、「一生懸命真面目に働いて、お金をつくって、キャバクラやガールズバーなど、プロの居るお店に行くと良い」などと主張し、次のような持論を展開する。

「男性は女性にとって、ゴキブリとハイエナを足して二で割ったようなものに見えていると思っておくくらいが丁度いいんです。『キモいし、得体が知れないし、変に行動力あるし、餓えてるし、力が強いし、距離取りたくても向こうから来るし。』女性がソロキャンプをしている時にそんなのが『挨拶に来た』『親切にしに来た』と言って近づいてきたらどうしますか?どう考えても恐怖でしかないですよね」

協会は、こうした考えを巡らせることが「物事を一方的に自分の都合の良いように考えるのではなく、相手の立場を踏まえて普通の事を普通に考えるという事」だとして、声明を次のように締めくくった。

「大切なのは被害を受ける側に対策を求めるのではなく、加害者側になりうる考えを持った人が、自分を見つめ直し、人としての基本的な気遣いをしようという気持ちを持つことです。『なぜソロキャンプをしているのか』それを考えれば誰でも話しかけに行ってはいけないことくらい分かるはずです」

協会の見解は10日に公式サイトで掲載後、11日に同様の内容をツイッターにも掲載した。この投稿は13日までに、約2万2000件のリツイート、約4万2000件の「いいね」が寄せられるなどの大きな反響があり、「いろんな場面で通じることが全て書いてある」「ソロキャンをする身としてはこの見解に激しく同意!」などの共感の声が寄せられている。