サッカー日本代表で活躍中の三都主選手や、ヴェルディ黄金時代を築き、今では選手を導く立場となったラモス監督。他にも闘莉王に、なつかしいところでは呂比須など、日本サッカー界において帰化した選手は、いまやなくてはならない存在といえる。

 ところでそもそも、帰化ってどうしたらできるのだろうか? もし僕が「ブラジル人になりたい!」って思ったらできるもんなんだろうか? 外国人の在留や雇用、そして帰化申請をサポートする行政書士の田澤満さんに尋ねてみると・・・。

 「その国の『国籍』を得るということなので、通常は数年以上その国に正規に在留し、定められた手続を経ることで、初めて帰化が認められるんですよ」(田澤満さん)

 ですよね。なんでも外国人が日本人として帰化する場合も“どこのなにもの”であるか身分をはっきりさせるため、たくさんの書類が必要だったりと、かなり手間がかかるんだとか。日本で会社を経営するために帰化する場合は、税金から業務内容から細かい調査が必要になり、例えばソフトバンクの孫さんのような、多角的で規模の大きな経営を担う人ほど、その手続きが煩雑になるんだとか。帰化というのは国籍を変えるということ。そこまでしてなぜ日本人になりたいのだろうか?

 「帰化される方で一番多いのが在日コリアンの方なんです。今はさほどなくなってきましたが、主として結婚や就職のときに感じた、周りからの差別の経験が帰化に踏み切る理由になることが多いですね。その経験を自分の子どもにさせたくないという親心もあるようです。国籍が違うというだけで、できることが限られてしまうことも多々ありますしね」(同)

 何年も日本に住んでいて、ほとんど日本人と変わらない人でも、国籍が違うというだけで受ける差別や偏見はまだ存在するんだそう。

 そしてもう一つの疑問、闘利王とか三都主とかカッコイイけど、こういう名前って勝手に決めちゃっていいのだろうか。加藤をカトゥーみたいな、カットゥーゾみたいな・・・。

 「はぁ・・・通常、日本人に帰化する場合は出身地や本名の字をとったりして作る通称名をそのまま使う人が多いですね。あとはアメリカやインドなど漢字表記でない人たちは、三都主選手のような当て字を使います。そのままの名前で帰化する方もいますし、皆さん好みで決められているようです」(同)

 名前も国籍も変わるなんて、なんだか生まれ変わったような気分になれそうですね。「カトゥー」を目指してブラジル人になるなら、とりあえずブラジルに住まなくては・・・。帰化するまでは長い道のりになりそうです。(加藤克和/verb)

■関連リンク
田澤国際行政書士事務所 - 文中でコメントを寄せた田澤さんの事務所のWebサイト
帰化 - ウィキペディアによる解説

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