どうにも辛い渋滞箇所でした。

橋を渡る前から左折レーンに

 愛知県は2023年2月13日、半田市と高浜市を結ぶ衣浦大橋で整備を進めていた「左折専用橋」が3月25日(土)15時に開通すると発表しました。


衣浦大橋。手前側に左折専用橋が開通するが、それと同時に並行する既存橋で車線規制が始まる(画像:愛知県)。

 衣浦大橋は衣浦湾に架かる国道247号の橋で、上流側の旧橋(東行き)が上り線、下流側の新橋が下り線として使用されています。しかし下り線側は、橋の西詰の衣浦大橋西交差点へ向かって直進1車線、左折1車線の構成となっているため、慢性的な渋滞が発生しています。

 このため、下流側に並行する形でもう1本、左折レーンとしての専用橋を架ける事業が2015年度から進められてきました。愛知県は渋滞緩和だけでなく、高規格道路へのアクセス性の向上、大規模災害時等の救援・復旧活動の円滑化、国際競争力の強化、人の交流の活性化、防災力の向上などを整備効果として挙げています。

 なお、左折専用橋の開通後、下り線の橋は1車線が規制されるため、車線運用としては従来通り直進1車線、左折1車線(左折専用橋)になります。車線規制は、既設橋梁の長寿命化を目的とした舗装工事のためで、6月上旬までかかる予定です。

 ちなみに衣浦大橋の前後は、上流の平成大橋まで約6kmにわたり橋がありません。約6km下流側には海底をくぐる衣浦トンネルがあるものの、有料道路のため通行には普通車で260円かかります。