引退のキハ183系が「全中間車ハイデッカー」特別編成に 函館駅へ「最後のお別れ」
クラブツーリズムの貸切列車として運行されます。
キハ183系 札幌〜函館間でラストラン
クラブツーリズムは14日、JR北海道の国鉄型気動車「キハ183系」について、4月の最終運転を直前に控えた7日・8日に、特別編成による貸切列車を札幌〜函館間で運行すると発表しました。
キハ183系(画像:JR北海道)。
キハ183系は1979(昭和54)年にデビュー。最初は高運転台の国鉄型特急のデザインを踏襲し、角ばった先頭形状が特徴的でした。その後、一般車両と同じ位置の運転台で、パノラミックウィンドウのデザインへ変更されました。
現在は石北線特急「オホーツク」と「大雪」で運行されていますが、老朽化に伴い、3月18日のダイヤ改正で定期運行を終了、翌月には完全ラストランを迎えます。
今回発表された特別列車は、JR北海道が「いまこそ輝け! 北のキハ183系」と題して、3月から4月にかけて実施するラストランのキャンペーンの一環。臨時列車として道内各地を走行する予定です。
そのクライマックスとなる今回の「特別編成」。5両編成で、中間車が全てハイデッカーグリーン車両、1号車と2号車が復刻塗装車両となる予定です。ハイデッカーグリーン車両は2列+1列のリクライニングシートが配置され、広々とした空間が特徴になっています。車内では、オリジナルの記念乗車証や特製記念グッズも配布されます。
この特別ツアー列車の運行翌日となる4月9日・10日のラストランは、札幌〜網走間の「キハ183系オホーツク」となる予定。改造車である「ノースレインボーエクスプレス」も、4月30日がラストランとなります。