クルーズギフト券持っている人は要注意。

当初は瀬戸内航路のクルーズ客船としてデビュー

 株式会社ロイヤルウイング(横浜市中区)は2023年2月10日、横浜港を拠点に営業運航していた客船「ロイヤルウイングについて、同年5月をもって運航を休止すると発表しました。


横浜港を母港にするレストランシップ「ロイヤルウイング」(柘植優介撮影)。

 発表によると、休止は5月上旬から当面のあいだとのこと。休止の理由についてはコロナ禍における諸般の事情としています。これに伴い、2023年5月以降に有効期限を迎える未使用のクルーズギフト券については、返金対象として対応するといいます。

「ロイヤルウイング」はもともと、大阪・神戸と別府を結ぶ瀬戸内海航路用の観光船として建造された船です。

 1960(昭和35)年2月に竣工した当初は「くれない丸」と呼ばれ、クルーズ客船として人気を博しましたが、長距離フェリーの台頭や山陽新幹線の博多延伸などの影響を受け、客足が低迷。その結果、1980年代後半にレストランシップへと改装され、1989(平成元)年より横浜港大さん橋を母港とするようになりました。

 2020年には竣工60年を超え、現役で稼働する日本の客船としては最古参となりましたが、前述した要因などから、このたび営業を休止する運びになった模様です。

 なお、同社では代替船の新造も計画しているとのことで、計画に動きがあれば適宜、公式WEBサイトで情報発信していくそうです。