1月1日夕方、静岡県河津町の老舗温泉旅館で火事があり、本館を半焼するなどし、約10時間後にようやく鎮火しました。当時、旅館には80人が宿泊していましたが、日帰り温泉客や従業員を含めて、けが人や逃げ遅れは確認されていないということです。

【写真を見る】【詳報】伊豆の老舗温泉旅館で火災 本館半焼などし約10時間後鎮火 宿泊客や日帰り温泉客ら102人の無事確認=静岡・河津町

1日午後5時30分ごろ、静岡県河津町梨本の温泉旅館「リバティリゾートAMAGISO」で「露天風呂につながる小屋が燃えている」と消防に通報がありました。

消防によりますと、露天風呂につながる渡り廊下部分を焼き、火は本館に燃え移ったということで、渡り廊下にある小屋を全焼したほか、本館を半焼し、約10時間後に消し止められました。消火活動中の消防隊員1人が軽いけがをしました。

旅館の建物への燃え移った火災=1日夜撮影 静岡・河津町

警察によりますと、宿には出火当時、80人が宿泊していましたが、全員の無事が確認できており、さらに館内にいた日帰り温泉客2人、従業員20人も逃げ遅れはないとのことです。旅館の関係者によりますと、避難した宿泊客は周辺の他の宿泊施設に分かれて避難しているということです。

現場は、伊豆半島南部に位置する河津町の河津七滝近くにある温泉街の一角にある創業60年以上の老舗旅館で、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地としても知られています。