まさかこんな日が来るだなんて…。

「JA12HC」が担当

 JAL(日本航空)グループで北海道を拠点とするHAC(北海道エアシステム)から、ボーカロイド「初音ミク」を派生させた北海道応援キャラクターである、「雪ミク」特別塗装機(ラッピング機)が2022年12月27日よりデビューします。それにともなって同日、HACの拠点である札幌・丘珠空港でその全貌が公開されています。


HACの「雪ミク」特別塗装機(2022年12月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

「雪ミク」は2010年の「さっぽろ雪まつり」で”真っ白い「初音ミク」の雪像”を作ったことをきっかけに誕生。以来、「雪ミク」が主役のフェスティバル『SNOW MIKU』を毎年北海道で開催するほか、北海道を盛り上げる各種取り組みのアンバサダーを務めるなど、道内を代表するご当地キャラクターになりつつあります。

 今回の特別機就航は、北海道経済連合仲介のもと、HACとクリプトン・フューチャー・メディアの2社による、「HAC就航25周年」と「SNOW MIKU 2023」でタイアップの一環で実施されました。

「雪ミク」特別塗装機は、HACの主力ターボプロップ機ATR42-600「JA12HC」が担当します。塗装の塗り替え作業は機体自体のメンテナンスとともに、鹿児島空港で実施。機体には、前方に通常衣装の「雪ミク」が描かれ、後方には「雪ミクといっしょに 北海道の空を飛ぼう」のメッセージと、雪の結晶のイラストが描かれ、左右で異なるデザインレイアウトが特徴です。なお、機内は通常のHAC機と同じスタンダードなものになっています。

デビュー日はいつ? HACの23年は「ミク」イヤーに

「雪ミク」特別塗装機の到着時には、丘珠空港でセレモニーが実施されました。HAC 武村栄治社長は、「ぜひ皆様にも北海道にきていただいて、2023年は一緒に北海道を盛り上げていければとお思います」とコメントしています。


HACの「雪ミク」特別塗装機(2022年12月27日、乗りものニュース編集部撮影)

 なお、この「雪ミク」特別塗装機は、当初26日に丘珠空港へ到着予定でしたが、機材整備上の理由により、27日へと後ろ倒しとなりました。このあと同機は、27日発のJL2865便(丘珠→釧路)から、早速定期便へ投入される予定。HACによると、この機は、2023年11月ごろまでこの塗装をまとい、丘珠空港を拠点に運航を予定しているといいます。

 HACではこの特別塗装機の就航にともなって、同社オリジナルの「雪ミク」グッズの展開や、オリジナル楽曲の募集、HACの就航する7空港(札幌丘珠・函館・釧路・女満別・三沢・利尻・奥尻)をテーマに「雪ミク」が各都市の景勝地を旅するオリジナル描きおろしイラストの作成、就航7空港を巡るスタンプラリーの実施など、さまざまなキャンペーンを実施する予定とのことです。