新大久保駅なぜ「発車ベル」のまま? 発車メロディが採用されない理由とは
JR山手線の新大久保駅は、近隣の他の駅と違い、いまだに「発車ベル」が使われています。発車メロディが導入されず、昔懐かしい「ルルルル……」という音が残る理由は何なのでしょうか。
山手線で2駅だけ残るベル
JR山手線の新大久保駅は、東京23区内の多くの駅と違い、2022年現在もホームで「発車ベル」が使われています。発車メロディが導入されず、昔懐かしい「ルルルル……」という音が残る理由は何なのでしょうか。
山手線の新大久保駅(画像:写真AC)。
JR東日本の関係者は「沿線自治体など要望があれば検討しますが、特にそのような話はないため、発車メロディの導入には至っていません」とのこと。特に変える理由も無いためそのままになっている、というのが実情のようです。
もうひとつ発車ベルが有名なのが、上野駅の山手線・京浜東北線ホーム。上野駅はもともと日本初の発車ベルが生まれた駅でした。長らく全ホームがベルでしたが、2013(平成25)年から常磐線・上野東京ラインで順次発車メロディが導入されています。最近では、山手線でも2019年から期間限定で「トゥーランドット」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が使用されました。
ほかに都区内で発車ベルが残るのが、中央・総武緩行線の千駄ヶ谷駅と、総武快速線の新日本橋駅、馬喰町駅です。いずれも「発車メロディを導入しようという機運が無い」とのことですが、将来的には発車メロディに置き換わる日がやってくるかもしれません。