JALが成田空港に「でっかい定温庫」設置 国内空港最大! 敷居高い「医薬品」輸送に対応
JALにとっても初めての取り組みだそうです。
面積は840平方メートル
JAL(日本航空)が2022年10月より、医薬専用定温庫「JAL MEDI PORT」を成田空港貨物ターミナル地区に新設しました。この定温庫は国内空港内の設備では最大となる総面積840平方メートルの大きさをもちます。また同社がこういった定温庫を設置するのは、初めてとのことです。
成田空港に設置された「JAL MEDI PORT」(画像:JAL)。
「JAL MEDI PORT」では、摂氏2度から8度および15度から25度で温度設定された冷蔵室、定温室を有するほか、庫内の温度変化を抑えるため、搬出入時の空気流出入を緩衝する前室、防熱扉などを完備。また、庫内環境は温度監視システムにより、常時モニタリングされているとのこと。庫内は定期的な清掃および防虫・防鼠対策などで清潔に保たれているほか、24時間体制で継続監視を行うなどセキュリティ機能も備えているとしています。
JALによると、治験薬や試薬、ワクチンなどの医薬品のほとんどは、厳格な温度・時間管理と輸送品質を要することから、航空貨物で取り扱われているのだそう。医薬品の輸送品質に対して、欧州では「GDP基準」というものが定められており、「JAL MEDI PORT」もこの基準に準拠した設備となっているそうです。
同社はこの「JAL MEDI PORT」の運用に際し「これまで培ってきた医薬品輸送ノウハウを活かした、世界最高品質の医薬品輸送サービスによる高単価貨物の取り込みと新たな市場開拓による医薬品取り扱い量の拡大を目指します」とコメントしています。