排水量1万トン超 台湾オリジナルの最新ドック型輸送揚陸艦「玉山」海軍へ引き渡し
台湾海軍最大の国産艦は2015年就役の補給艦「磐石」だとか。
対空ミサイルは32発を搭載
台湾(中華民国)国防部は2022年9月30日、独自建造の揚陸艦「玉山」が、台湾国際造船(旧中国造船)の高雄造船所で海軍に引き渡されたと発表しました。
高雄で行われたドック型輸送揚陸艦「玉山」の引き渡し式典の様子(画像:台湾総統府)。
「玉山」は全長153m、全幅23m、満載排水量は約1万600トンある大型艦で、船体後部に海水を注水して小型艇の発着を行うことが可能な、いわゆるウェルドックを備えたドック型輸送揚陸艦と呼ばれる艦です。
台湾が設計から建造まですべて独自に行った揚陸艦としては最大級に当たるそうで、武装も「海剣」艦対空ミサイルの8連装発射機4基や、76mm速射砲1門、20mm多銃身機銃2基などを装備しているといいます。
乗員数は約190名、このほかに最大483名の兵員を収容するとのこと。船体後部の飛行甲板にはヘリコプター2機が駐機でき、前出のウェルドックにはAAV-7水陸両用戦闘車9両や各種揚陸艇5隻を収容することが可能です。
引き渡し式典には、台湾トップの蔡 英文(さい えいぶん)総統も出席し、式典後には真新しい「玉山」に乗艦し、艦橋や寝室、武装などを見て回りました。