AIRDO&ソラシドによる新会社 「リージョナルプラスウイングス」本格スタート 2社はこれまでと変わるの?
2社のカラフルな翼は、ともに残ります。
ブランド独立は“維持”
北海道を拠点とするAIRDOと、宮崎を拠点とするソラシドエアが2022年10月3日から、共同持株会社「リージョナルプラスウイングス」を設立しました。これにより、両社はそれぞれの路線網やブランドを独立して維持しつつも、実質的な経営統合が図られることになります。
AIRDO&ソラシドエア両社の共同持株会社設立記念セレモニーの様子など(2022年10月3日、乗りものニュース編集部撮影)。
設立を記念して、両社の主要な乗り入れ先である羽田空港では、設立記念セレモニーが実施。両社の社長が搭乗ゲートで旅客への見送りを実施したほか、両社のスタッフによるAIRDO機・ソラシドエア機の見送りが実施されました。
両社は共同持株会社を設立することで、可能な限りの業務共通化や知見共有などによる、さらなる費用削減と、新たな価値を共創することによる収益拡大に向けた取り組みの推進を目指すとしています。一方で、両社ともにそれぞれのブランドで航空ネットワークの拡充を図るほか、各社でさまざまな取り組みを展開します。
セレモニー実施便となったAIRDO25便(羽田→新千歳)には130人が、ソラシドエア23便(羽田→那覇)には121人が搭乗しました。AIRDO便にはソラシドエアから、ソラシドエア便にAIRDOから、それぞれ記念品が旅客へ渡されています。
「『地元の翼』であることを存在意義としている南北の翼が連合する新たなエアライングループがスタートします。今後もそれぞれ地元に本社を置く独立した航空会社として運営していきますが、地域に根差した2つの翼が互いの強みを持ち寄り、『協業』効果と地域との『共創』により、北海道、九州・沖縄の発展に貢献していきます」(リージョナルプラスウイングス/ソラシドエア社長の高橋 宏輔氏※「高」は”はしごだか”)
「リージョナルプラスウイングス」では、新たなロゴマークも設定されました。2社は、それぞれが保有する旅客機のうち、計25機の搭乗ドア横にこのロゴマークのデカールを順次貼付・掲出。利用者にむけたグループ理念の訴求を図るとのことです。