1号機、2号機とも違います!入り口ドアにも注目です!

ドアには”中の人”の直筆サイン

 ANA(全日空)が2022年10月3日より、テレビアニメ『鬼滅の刃』のキャラクターをあしらった特別塗装機「鬼滅の刃 じぇっと -参-」を国内線定期便に就航させます。運航開始を直前に控えた10月1日、その実機が報道陣らにむけて披露されました。


公開された「鬼滅の刃 じぇっと -参-」(2022年10月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 担当機は、ボーイング777-200ER国内線仕様機「JA745A」。ANAでは、2021年12月からテレビアニメ『鬼滅の刃』とのタイアップを開始し、2022年1月にコラボ特別デザイン機の1機目を就航させ、2022年3月に2機目を就航させました。過去の2機はともに国内線仕様機のボーイング767-300(全長54.9m)が担当していましたが、今回新たに就航する3号機はひとまわり大きなボーイング777-200ER(同63.7m)が用いられています。

 機体デザインは「ANAの機体のためだけに描き下ろした、ufotable描き下ろしイラストを使用した」とのこと。通常のANA機では、白地に2色の青のラインが入っていることが一般的ですが、今回の特別塗装機のベースカラーは「全面白」。そこには大きく炭治郎・煉獄・天元が描かれているのが特徴です。左右の胴体デザインも、異なるものが採用。エンジンカバーには『鬼滅の刃』のロゴマークがあしらわれています。また、旅客が乗降する左手最前方のドアには、同アニメの出演声優による直筆サインも描かれています。

 このように従来の『鬼滅の刃』とのコラボ塗装機とは大きく異なる毛色を持つ3号機。機内も、通常のANA機はもちろんのこと、ほかの2機と比べても特別なものとなっています。

3号機ならではの特別な機内とは

 機内の座席ヘッドレストカバーは、3号機限定のものが設置されています。これまでの2機では炭治郎の羽織柄である市松文様を型押しした、レザー仕様のシックなデザインのものでしたが、この3号機では、炭治郎・禰豆子(ねずこ。正しい表記はネ+爾)が描かれたカラフルなものを採用。これは炭治郎・禰豆子・善逸・伊之助の着物や羽織をモチーフに「束ね熨斗」を描き、人と人との繋がりを表現したものといいます。


公開された「鬼滅の刃 じぇっと -参-」。乗降ドアには直筆サイン(2022年10月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 また、タイアップ限定のオリジナルCA(客室乗務員)エプロンも追加。禰豆子の着物をイメージしポケットに禰豆子、後ろ側に竹のモチーフを配した従来タイプのものに加え、今回新たに、蝶しのぶをモチーフにした白基調の新デザインのものが登場します。こちらは、蟲柱・胡蝶しのぶをイメージしたオリジナルデザインで、蝶々柄の髪飾りがポイントになっているそうです。

 このほか3号機では、炭治郎・煉獄・天元による特別な機内アナウンスも実施されるほか、「鬼滅の刃 じぇっと-壱-」をモチーフにした新しいデザインの紙コップが登場します。アナウンスは、「俺たちとド派手に出発しようぜ!」といったワクワク感のある内容となっています。

 定期便運用開始後の同機は10月3日のANA241便(羽田7時25分発→9時30分着)でデビュー予定。以降16日まで、羽田〜福岡、伊丹、新千歳の計3往復で固定ダイヤで運航が計画されています。また、定期便就航に先立って2日には、成田空港発着の遊覧フライトも実施予定です。