マンチェスター・シティ行きを選んだフリアン・アルバレス photo/Getty images

写真拡大

昨季の冬の移籍市場でマンチェスター・シティが獲得したフリアン・アルバレス。リーベル・プレートからやってきたストライカーで、すでにアルゼンチン代表に選ばれている。シティのストライカーといえばアーリング・ハーランドにスポットライトが当てられているが、このアルバレスも大きな才能を持つアタッカーである。

シティではセンターフォワードや右ウイングで先発することが多く、前述したハーランドとの併用はシティの攻撃をレベルアップさせる一つのオプションだ。ハーランドがCF、アルバレスが右WGでスタートし、流れの中で縦関係になる。アルバレスがセカンドストライカーとして振舞い攻撃を活性化させるのだ。様々なポジションに顔を出して攻撃をサポートし、バイタルエリアを支配する。アイデアあるパスも魅力的で、6-0で勝利したノッティンガム・フォレスト戦ではケビン・デ・ブライネの代わりを務めた。

現在フル稼働しているハーランドだが、ボルシア・ドルトムント時代は怪我での離脱が多かった。今でもその可能性はあるが、離脱となってもこのアルバレスがいるため、シティは安心だ。22歳と若い次のセルヒオ・アグエロにCFを任せればいい。

英『The Sun』によると、マンチェスターのライバルであるユナイテッドもアルバレス獲得を目指していた模様。当時の暫定監督であるラルフ・ラングニックはロコモティフ・モスクワ時代からこのストライカーに目を付けており、フロントに獲得を進言したという。しかしアルバレスのユナイテッド到着は実現せず、ライバルのシティへ。ラングニックは獲得できなかったことに対し、フロントに激怒したという。

移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏によれば、そもそもユナイテッドはストライカーを獲得する考えがなかったようだ。そのため動きがなく、ライバルに逸材を奪われてしまった。

現状アントニー・マルシャルを負傷で欠き、クリスティアーノ・ロナウドもチームの戦術にフィットしていない以上、アルバレスのような走力、決定力、パスセンスを持つFWは欲しい。実際にベンフィカのゴンサロ・ラモス獲得が噂されており、冬の時点でアルバレスを獲得していればストライカーに困ることはなかった。