警察官の「免許証見せて」何を見てる? 注視されるポイントは 12桁の数字にまつわる「ウワサ」はホント?

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「免許証見せて」注視されるポイントとは

 クルマを運転する際に必要な運転免許証には、さまざまな情報が書かれています。
 
 そんななか、警察官が交通取り締まり時に「免許証見せて」と提示を求められる場合がありますが、どの部分を確認されているのでしょうか。今回は元警察官のBさんに話を聞きました。

警察官の「免許証見せて」は一体何を見てる?(画像はイメージ)

 免許証には氏名、住所、生年月日のほか、免許証の取得日、有効期限、自身を証明する顔写真などさまざまな情報が分かるようになっています。

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 そんななか、警察官が度々おこなっている交通取り締まりでは、交通違反などでクルマを停止させて運転免許証を確認する場面があるでしょう。

 その際、「免許証見せて」と免許証の提示を求められますが、具体的にどの部分をよく確認しているのか気になる人もいるかもしれません。

 では具体的に免許証のどの部分を確認しているのでしょうか。これについて元警察官Bさんは以下のように話します。

「交通違反の切符を切る場合であれば、切符に名前や住所、免許証番号などを記載する欄があるため、基本的に免許証の隅々まで確認します。

 特に免許証の有効期間や取得している免許の種類などは注意して確認していました。

 これは無免許運転でないかどうかを確認するためです」

 無免許運転は有効期限が切れていたり、自身の持っていない種類の免許でクルマを運転していたりする場合に該当し、例えば普通免許しかないのに大型自動車を運転した場合や、第二種免許がないのにタクシーを運転した場合などがあげられます。

 なかには運転者が免許証の更新を忘れており、意図せず免許を失効してしまうケースもあったといい、無自覚に無免許運転になっていたドライバーもいたとのことです。

 このほか、普通免許を取得してから1年未満の初心運転者が違反をしてしまっていたケースも。

 通常、普通免許を取得してから1年未満の運転者は、クルマの前面と後面の所定の位置に初心者マークを付けないで運転してはならないと義務付けられています。

 しかし初心者マークをつけておらず、「初心運転者標識表示義務違反」が発覚したケースもあったといい、運転免許を取得した年月日も注意して確認しているといいます。

 これについて、元警察官Bさんは以下のように話します。

「実際に交通取り締まりをおこなっていた時は、別の交通違反でクルマを停止させたところ、初心運転者標識表示義務違反が発覚するというケースもありました。

 普通免許や準中型免許を取得して1年未満の人は初心者マークを貼り付けることを忘れないようにしましょう」

※ ※ ※

 また免許証には、免許番号と呼ばれる12桁の数字が記載されています。

 最初の2桁は、どの都道府県で免許証を交付したかどうかが分かる公安委員会コードで3、4桁目は免許証が交付された年の西暦下2桁を表す年別番号。

 5桁目から10桁目の数字は交付番号と呼ばれ、免許証を交付した年ごとの一連番号を表しており、11桁目は入力ミスを確認するためのチェックデジット(検査数字)、12桁目は再発行回数を表示している数字となっています。

 そんな免許証の12桁の数字には、5桁、6桁目で学科試験の点数が分かると言われている噂があります。

 この噂は本当なのでしょうか。これについて元警察官Bさんは「学科試験の点数などが分かることはありません」と話します。

 また交通違反歴が分かるということもないとのことでした。