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プロ野球ヤクルトの元選手で野球解説者の宮本慎也氏(51)が2022年8月24日にユーチューブチャンネルを更新。セ・リーグ首位を走るヤクルトの優勝の可能性に言及した。

リーグ連覇を目指すヤクルトは6月に球団タイ記録となる月間19勝をマークし独走態勢に入った。ところが7月上旬に新型コロナウイルス陽性者が続出するなどして中旬以降チームが失速。8月に入っても状態が上がらず5日の巨人戦から7連敗を喫し、24日時点で2位DeNAに4ゲーム差に迫られている。

DeNAは「中継ぎが良くなってきた」

開幕前、DeNAの優勝を予想したという宮本氏は「打線が良いところで言うとピッチャーが整備されてくると去年のヤクルトみたいにならないかなと思って横浜を(優勝と)予想した。中継ぎが良くなってきた。人も出てきて、入江とか。1イニングだったら使えそうなピッチャーがたくさん出てきた」と現状を分析した。

DeNAが猛追する状況の中、宮本氏は現役時代の2011年シーズンを振り返り当時と今季のヤクルトとの相違を解説した。

11年シーズンはヤクルトが4月から首位に立ち9月終了時までトップを死守。ところが10月に入ってからチームの状態が落ち中日に首位を明け渡した。最終成績は70勝59敗15引き分けで、中日と2.5ゲーム差のリーグ2位に終わった。

宮本氏は「(2011年とは)ちょっと状況が違う」との見解を示し、当時と現在の状況の相違について言及した。

「11年の時は巨人が最初に上がってきた。それを神宮で3タテして落とした。次は阪神が上がってきた。これも神宮で3タテして落とした。最後に中日が上がってきた時にはもう体力がないみたいな。(今季は)上がってくるのはDeNAしかないからひとつのチームだけを見ればいい。僕はなんとか逃げ切れるんじゃないかと思っている。ただベイスターズも可能性が無くはない。勢いはすごく大事だし結構必要な部分でもある」

「奎二がどこまで踏ん張れるか」

ヤクルトを追うDeNAは8月に入ってから勢いが止まらず24日時点で16勝2敗。24日の阪神戦では0−0の7回に桑原将志選手(29)が満塁本塁打を放ち4−0の完封勝利。これで8連勝とした。ホームでは驚異的な強さを見せ現在17連勝中だ。

8月に入ってから調子が上がらないヤクルトに対し絶好調のDeNA。宮本氏は今後のヤクルトの不安材料として先発投手を挙げた。

「こいつが投げたら勝てるというピッチャーがいないというところ。高橋奎二も良いけれど悪いときは2、3回でノックアウトされる時がある。優勝する時のエースは基本的には6回7回ぐらいまでゲームを作る」とし、「ライアン(小川泰弘)も調子を落としているし、奎二がどこまで踏ん張れるか。奎二が投げた時は勝てますよってなれば越されることはないかな」と期待を寄せた。

2連勝中のチームは25日にホーム神宮で広島との第3戦を行い、26日から敵地・横浜スタジアムでDeNAとの直接対決を控える。