シチズンズの新顔フリアン・アルバレスが生い立ち語る、あだ名は“エル・アラニータ”

写真拡大

マンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスが、イギリス『スカイ・スポーツ』の取材でその生い立ちを語った。

今年1月末にリーベル・プレートからの加入が内定したアルバレスは、リーベルでの半年間の研鑽を終え、今夏に正式にシチズンズの一員に。リバプールとのコミュティ・シールドでは途中出場からゴールを決め、鮮烈なデビューを果たした。

国籍や170cmという小柄な体型から、巷ではアルゼンチンとシティのレジェンドであるセルヒオ・アグエロを彷彿させるとの評判を集めているが、本人も子供の頃からアグエロのファンだったという。アグエロがシティに加入して1年目のシーズン、リーグ戦の最終節で後半アディショナルタイムに決めた44年ぶりの優勝に導くゴールは、テレビの前で家族と見ながらとても興奮していたという。

「あのゴールはよく覚えているよ。当時はまだ幼くてプレミアリーグのダイナミズムをあまり理解してなかったけど、あのゴールの重要さは感じていた」

そんなアルバレスだが、ルーツはコルドバ州にあるカルチンという村。人口2000人にも満たない小さな村で、兄弟や友達と集まってはサッカーを楽しんでいたようだ。そして、その頃についたニックネームが今でも浸透していることを明かした。

「とても小さな村だったから、小さい頃からいつも友達も一緒に遊んでたんだ。村にあった小さなピッチに集まって、何時間も何時間も一緒にサッカーをしていたよ」

「4歳にも満たない頃、兄たちと一緒にサッカーをしていたときに思いついたんだ。ある日、兄が『見てみろ、エル・アラニータ(小さなクモ)だ』と言って、そのままニックネームに定着したんだよ。この名前は今でも気に入っているんだ」

小柄な体で素早く動き回る姿が重なったのだろうか。だが、そのスタイルで当時から多くのゴールを決めてきたようで、国内の名門をはじめ、レアル・マドリーからも声がかかっていたという。

「子供の頃はたくさんゴールを決めていたから、それなりに注目されたよ。いろんなクラブから声がかかった。リーベルやボカも興味を持ってくれたし、いつかはオファーを受ける時が来ると思っていた。でも外国に出ることはしなかった。家にいたかったからね。マドリーには家族で行ったよ。あれは良い経験だった」

11歳の頃にマドリーのトライアルに合格したアルバレスだったが、ルール改定のため、スペインでプレーする機会には恵まれなかった。だが、当時からアルバレスはバルセロナファンだったようだ。

「バルセロナは家族の想像力をかき立てるものだった。あそこではリオネル・メッシがプレーしていたからね。代表で彼のそばでプレーできたことは夢のようだったし、フットボール史上最高の選手と同じピッチに立てたことは大きな誇りだよ」