6月に井上尚弥と対戦したノニト・ドネア【写真:荒川祐史】

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ドネアが再起

 ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が4日(日本時間5日)、現役続行を決断したと所属する米プロモート会社「プロベラム」が正式に明かした。6月7日に井上尚弥(大橋)との世界バンタム級3団体統一戦で2回TKO負け。1階級下のスーパーフライ級に転向し、WBO同級王者・井岡一翔(志成)らを標的にしているという。

 11月に40歳となるドネアが再びリングに戻る。井上に敗戦後、現役を続けることを示唆していたが、プロベラムが「ノニト・ドネアは次にカズト・イオカか、ローマン・ゴンサレスとの対戦を望む」と題し、公式サイトにドネアへのインタビューを掲載。「ドネアはバンタム級に階級を戻す前に、スーパーフライ級でイオカとゴンサレスとのビッグファイトを目標にしている」と説明し、こうつづった。

「6月のナオヤ・イノウエ戦での残酷なKO負けに伴う引退という考えを完全否定した」

 さらに本人のコメントを掲載。「チョコラティート(ゴンサレスの愛称)との一戦は凄く良い試合になると思います。みんなも『レジェンドVSレジェンド』と言うんじゃないでしょうか」と語り、「これはビッグファイトです。でも、私はイオカとも対戦したい。世界5階級制覇王者となって118ポンド(バンタム級)に戻したいです。それから4団体統一を目指します」と闘志は消えていないようだ。

 井岡のほか、元同級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア・帝拳)の名前を挙げたドネア。フライ級からフェザー級までの5階級の世界王座を手にしたが、暫定王座だったスーパーフライ級をカウントしていないようだ。2010年以来の同級転向となるが、「体重をつくることは、私にとってはとてもシンプルなことだし、素早くつくれます」とバンタム級より1.5キロ軽い52.1キロの体重も問題ないという。

(THE ANSWER編集部)