CM業界に新風!上半期女王に芦田愛菜、キングに選ばれた“やめジャニ”とは

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「2022上半期タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター)が7月1日、発表された。2021年の年間トップだった本田翼をしりぞけ、トップをかっさらったのは、現役女子高校生タレントの芦田愛菜で、15社のCMに出演。2位は14社の川口春奈、3位は13社の本田翼、その後を11社の今田美桜、10社の広瀬アリスが続く。

「男性女性と性別で分けずに、今年上半期(1月1日〜6月19日まで)に在京民放5局(地上波)で 出演CMがオンエアされた数量でカウント。昨年のトップ3は本田(16社)、芦田(15社)、広瀬アリス、広瀬すず姉妹(12社)でした。芦田は子役からスタートし、息の長さを誇る売れっ子タレント。現在は学業優先でレギュラー番組を1本に厳選。ゆるふわなバラエティ番組で当代人気随一のお笑いコンビ・サンドウィッチマンとMCを務めるなど、番組のチョイスがうまい。出演CMも英語力を活かしたり、木村拓哉を手玉にとったり、天真爛漫な自然体で梅沢富美男をメロメロにしたり。業種も多岐にわたっており、幅広い支持を集めています。ちなみに、7月6日発表の『2022年上半期TV・CM放送回数ランキング』(エム・データ)でも芦田はトップを獲得。CM放送回数10124回とダントツでした。

 ドラマ『マルモのおきて』時代を知る年配世代には、姪っ子や孫の成長を見るようで、つい応援したくなる親近感があります。一方の本田は昨年放送した6社と契約が延長出来ませんでした。エリート研修医の恋人をスクープされ、男性ファンが離れたことがマイナス要因となったのかもしれません。その点、芦田はクリーンすぎるほどの清純派代表。人気はまだまだ続きそうです」(芸能ライター)

 男性のトップは9社で斎藤工、滝藤賢一に草なぎ剛と嵐の二宮和也が並んだ。

「斎藤と滝藤は主婦人気の高さ。ノースキャンダルで好感度が高く、卓越した企画力、発信力の高さが買われています。特筆すべきはやめジャニ、草なぎの躍進。SMAPが解散して6年、元メンバーの草なぎがトップに君臨する日が来ようとは。草なぎ、香取慎吾、稲垣吾郎は、在京民放局がジャニーズ事務所に忖度したと言われ、レギュラー出演できないなど苦労させられてきました。その間、映画やYouTube、衛星放送、有料動画配信などで地道に活動し、ファンの裾野を広げましたね。

 草なぎは日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、アイドルから演技派俳優転換にも成功。香取と共演した育毛剤のおでこピカピカCMは強烈なインパクトで、世間をあっと言わせました。崖っぷちで見せた“何でもやります!”アピールが奏功したのでしょう」(アイドル誌ライター)

 我が世の春を謳歌しているのが、二宮だ。嵐活動休止後、順調に契約社数を9社に増やした。ちなみに、櫻井翔が8社、相葉雅紀は6社、松本潤は5社と、活動休止中の大野智以外のメンバーも人気だ。

「これまで嵐はグループ全員の出演CMに単独出演が加算され、全盛期には10社以上と契約していました。いい人キャラの相葉雅紀がダントツ人気で、優等生キャラの櫻井翔が続き、大野智、二宮、最後に松本でした。しかし、明らかに潮目が変わり、二宮に強力な追い風が吹いているようです。高評価の演技力を武器に主演映画を次々ものにし、主演ドラマは高視聴率を叩き出し、YouTube『ジャにのちゃんねる』を成功させ、『24時間テレビ』のパーソナリティに就任するなど向かうところ敵なし。当然、スポンサー受けも抜群。嵐唯一の妻子持ちということもプラスに働き、ファミリー層向けCMがますます増えそうです」(ジャニーズウオッチャー)

 各自絶好調のまま、下半期を突っ走れるか。年間総合ランキングが楽しみだ。

(塩勢知央)