江の島周辺のビーチ「今シーズンで最も多い人出」 海水浴場なしも遊泳楽しむ人の姿 - 島村優
※この記事は2020年08月09日にBLOGOSで公開されたものです
お盆の連休2日目となる9日、神奈川県藤沢市の江の島周辺にある砂浜には多くの行楽客が訪れた。
関係者は「新型コロナウイルスの影響で例年に比べると少ないですが、今シーズンに入ってからは最も多い人出」だと話す。快晴の下、ビーチでは思い思いにアクティビティを楽しむが姿が見られ、密閉ではない屋外環境のためマスクをしていない人も目立った。
海岸近くの駐車場スタッフによると、この日は地域住民の他に県外から訪れる客も多かったといい、実際に県外ナンバーの車も多く見られた。ただ、それでも例年に比べると人の数は大幅に減少しているとのことで「まだまだこのくらいの人出では商売にならない」と話す周辺の店舗関係者もいた。
神奈川県では新型コロナウイルス拡大の予防に伴い、全25か所の海水浴場を開設中止にすると発表されている。例年150万人近くが訪れる江の島エリアの海水浴場も、3密の回避や来場客の健康確保のために、今夏は海水浴場を開設しないとしている。
ビーチには十分な安全対策が確保されていないため「遊泳は自己責任です」とする注意書きが掲示されていた。地元自治体としては罰則のある遊泳禁止ではなく、自粛を求めるという立場であり、水難事故を防ぐために7月からはライフセーバーも配備されている。
この日、現地で見守り活動を行っていたライフセーバーは次のように話す。
「海水浴場が設置されていなくても、ビーチを訪れる人は一定程度います。水難事故や、サーフィンなどマリンスポーツを楽しむ人との衝突事故を防ぐために、市と連携を取りながら見守りに当たっています。今年はマリンスポーツが可能なエリアと、そうでないエリアを分けていますが、地元の人以外にはそういったことを知らない人が多いため、注意が必要です」