三日坊主になってない? お金の管理が苦手な人が本当に選ぶべき家計簿アプリ
今回のお話「令和流、新・家計簿のつけ方」
お金の使い方を見直すには家計簿をつけるところから! ……と、意気込んでノートを買ってもなかなか続けられないこと、ありませんか? お金の管理が苦手な人が簡単に家計簿をつけるにはどうしたら良いのでしょうか。アプリが充実している令和の時代ならではの家計管理を考えてみましょう。
■そもそも家計簿ってなんでつけるの?
家計簿は、お金の流れを把握するためにつけます。毎月どれくらいの収入と支出があって、どれくらい貯められているか。予算の中でどうやりくりするかを考えることができます。
ひと昔前だと「家計簿ノート」が主流でしたが、今は「家計簿アプリ」を使う人が増えてきていますね。たからといって、全員がアプリを使うべきというわけではありません。「日記みたいにノートでつけるほうが好き」という方もいますし、個人の自由です。
ただ、アプリの方が機能が充実しているのは確か。今はキャッシュレス決済が増えているので、アプリと金融機関を連携する機能を使えば、支出が自動で入力されるので、手動で入力する手間が省けます。
アプリによってはカップル共有機能もあるので、パートナーと同棲をしている人や結婚資金を貯めている人にもおすすめ。さらに、使い方によっては資産の管理も可能です。
家計簿をつける目的・用途は何なのか。どういう機能が自分に必要で、ライフスタイルや性格に合っているか。アプリの種類、有料・無料によっても機能は異なります。
■定番から初心者向けまで! おすすめの家計簿アプリ
AppStoreなどで「家計簿」で検索すると、たくさんの家計簿アプリが出てきて、どれがいいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。ここからは定番の人気アプリから初心者向けアプリまで、いくつかピックアップしてご紹介します。
◇「マネーフォワード」
キャッシュレス決済が多いなら「マネーフォワード」がおすすめ。クレジットカードと連携すると、毎日の支出が「食費」や「日用品」など自動で分類されます。証券口座とも連動できるので、「つみたてNISA」などの資産管理も簡単。優れた機能性が注目されています。
有料版では、1年以上前のデータを閲覧、金融機関を11件以上連携できる機能もありますが、まずは気軽に無料版から試してみてください。
◇「Moneytree(マネーツリー)」
機能は「マネーフォワード」とほぼ同じですが、アプリの見やすさ・使いやすさが特徴。また、無料でも金融機関が50社まで登録可能。クレジットカードや電子マネーなどを複数使い分けている人におすすめです。
有料版では、カテゴリごとに毎月の予算を設定できる機能や、収支の月次レポートが確認できる機能などが搭載されています。
◇「Zaim(ザイム)」
キャッシュレス派の人も、現金メイン派の人も、どちらも使いやすい家計簿アプリ。レシートをカメラで撮影するだけで、品名や金額を自動で読み取り、簡単に家計簿が完成します。
家計プランナーが監修した「バランス診断」ができるのも嬉しいポイント。家族構成や収入に対する現実的な支出の割合を出してくれるので、目安として安心材料になりますね。
◇「カナヘイの節約できるお金管理アプリ」
機能がありすぎるとオーバースペック状態になり、何をしていいか分からなくなってしまう……という方もいますよね。お金の管理が苦手な人や、家計簿初心者さんには、こちらのアプリがおすすめです。
日々使ったお金を入力して、どれくらいの残高があるのか把握するだけのシンプルな作り。とにかくデザインがかわいいのと、家計簿をつけるたびにキャラクターが登場するストーリーを読み進めることができるので、楽しく癒やされながらお金管理ができます。
お金の管理は「始める動機づけ」と「続けること」が何より大事。いきなり機能性の高いアプリを使うより、まずはこういったシンプルなアプリから始めるのもひとつの手です。
■飽き性でも大丈夫? 家計簿を続ける方法
先述したように、家計簿は「続けること」に意味があります。
まずは1日1回、家計簿をつけるタイミングを決めましょう。夕飯を食べた後、お風呂から上がった後など。それを3日、1週間……と続けることで習慣化されます。
毎月のお給料日前後に1カ月の振り返りも行ってみてください。「先月は外食が多くて食費の支出がオーバーしたから、今月は自炊を増やしてみよう」など、反省を生かして毎月の目標を立てることも大事です。
そのうち四半期・半期・1年単位でも振り返ると、「去年は無駄な買い物が多かったけど、今年は貯蓄ができるようになった」など、自分の成長を感じることもできます。
そして、貯蓄のおかげで欲しいものが買えた、好きなところに旅行をしたなど、成功体験を積み重ねてみてください。
今後は結婚・住宅購入・出産などで、多額なライフイベント費用が発生する可能性もありますよね。そう考えると、独身時代は管理するお金も少なくて済みますし、今が家計管理を始める一番いいタイミングかもしれません。
使ったお金と予算と残金を日々チェックして、どうやってやりくりするか。いつまでにいくら貯めたいのか、そのためにどうすればいいのか、考える癖をつけておきましょう。お金の管理に慣れることで、将来的に家族構成が変わっても、変わらなくても、間違いなく自分の強みになりますよ。
令和のマネーハック49
お金の管理は「始める動機づけ」と「続けること」が大事。自分のライフスタイルやレベルに合った家計簿アプリを選び、まずは家計管理に慣れるところから始めましょう。
(監修:丸山晴美、取材・文:高橋千里、イラスト:itabamoe)