セビージャの躍進を支えるブヌ photo/Getty Images

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先日行われたアトレティコ・マドリード戦を1-1の引き分けに終えたセビージャ。4位以内を確定させ、来季のチャンピオンズリーグ出場が決まった。

個人タイトルを獲得できそうな選手もいる。守護神のヤシン・ブヌだ。今季はここまでリーグ戦31試合に出場し24失点に抑えている。1試合あたりの平均失点率は0.77となっておりリーグトップ。平均失点率0.83のクルトワをわずかに上回っており、このままいけばサモラ賞はブヌのものになる。

しかし、まだクルトワがブヌを逆転する可能性も残っている。最終節で両者ともに出場し、ブヌが2失点以上、クルトワが無失点に終われば、1試合あたりの平均失点率は逆転。サモラ賞はクルトワのものとなってしまう。

スペイン『AS』によれば、ブヌがサモラ賞を獲得した場合、セビージャ史上初の快挙となるという。セビージャはすでに来季のCL出場を決めているため、無理にブヌを起用する必要はない。フレン・ロペテギ監督はブヌのサモラ賞受賞を確実にするため、彼を起用しないという選択をとることもできる。

しかし最終節のアスレティック・ビルバオ戦でもしセビージャが勝利すれば、アトレティコ・マドリードを抜いて3位でシーズンを終えられる可能性もある。セビージャが3位以内でシーズンを終えたのは2008-09シーズンが最後。理想を言えば、13年ぶりの3位とブヌのサモラ賞の両方を手中に収めてほしいところだ。はたしてロペテギ監督はどんな采配をふるうのだろうか(データは『FBREF』より)。