by Courtesy NASA/JPL-Caltech

2012年8月に火星に降り立ったNASAの探査機「キュリオシティ」から、まるでSF映画のワンシーンのような「扉型の穴」の写真が送られてきたことが話題となっています。

Sol 3466: Mast Camera (Mastcam) - NASA Mars Exploration

https://mars.nasa.gov/raw_images/1064629/

Spooky Discovery on Mars Looks Just Like an Alien Doorway

https://www.sciencealert.com/this-cool-rock-formation-on-mars-looks-just-like-an-alien-doorway

以下の画像はキュリオシティが2022年5月7日に撮影したものです。まるで何者かの手によって意図的に彫られたような穴が壁に開けられており、これを見たネットユーザーから「火星人の隠れ家なのか」「別の宇宙への入り口に通じているに違いない」といった声が寄せられました。



by Courtesy NASA/JPL-Caltech

一部の人は、この穴が出現した原因が火星で発生した地震にあると見ています。火星では頻繁に地震が発生しており、地震計を搭載した探査機のインサイトが記録する限り、2018年11月以降少なくとも1313件発生しているとのこと。直近でも2022年5月4日にマグニチュード5という記録史上最大の地震が検出されています。このような地震に伴う地盤のゆがみなどにより、こういった穴が発生した可能性が示唆されています。

さらに、科学系ニュースサイトのScienceAlertは「まるで人間が入ることができるような穴だが、実際はもっと小さく、数センチ程度しかないのでは」と指摘しています。この穴を含む火星のパノラマビューは以下のようになっています。



火星にはキュリオシティやインサイトに加え、パーサヴィアランスや祝融号などさまざまな探査機が降り立っています。特にパーサヴィアランスは高解像度の火星の画像をいくつも地球へ届けており、未知の惑星だった火星の姿を徐々に明らかにしてくれています。

なお、NASAが管理する火星探査機からの画像や動画、音声などを以下のページから確認可能です。

NASA Mars Exploration

https://mars.nasa.gov/#multimedia